2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年の文学を自分のブログから振り返る

文学さて、大晦日。今年最後の記事は、2010年の私的文学体験を振り返ります。ちなみに、今年は、この記事で、135エントリーということで、まぁ、それなりに書きまくりました。 で、文学の方は、13冊読んだけれども、まぁ、1,2日で読めてしまうのもあれば、…

ミヒャエル・ハネケ監督による「白いリボン」を観た

ミヒャエル・ハネケ監督さてさて、年末差し迫る中、映画でもということで、ミヒャエル・ハネケ監督による「白いリボン」を観てきた。 ちなみに、ミヒャエル・ハネケ監督はオーストリアの映画監督で、過去もカンヌ映画祭をはじめとして多くの受賞歴がある。 …

2010年の美術展を自分のブログから振り返る

今年もさて、今年も残すところわずかになってきましたので、恒例(?)の一年を自分のブログから振り返るを順番に年をまたいで進めていきたいと思います。 美術展ということで、まずは美術展から。 今年は、いろいろとリスト作りをしていったので、正確に今…

ハンガリーの至宝 Solaris の伝説的ライブが映像化

Solaris今回紹介するのは、ハンガリーのプログレバンド Solaris 。第一次プログレ世代が完全に衰退してしまって、プログレというジャンルそのものの存亡すら危うくなっていた1980年代に思わぬところハンガリーから現れたプログレ第二世代バンド。エレクトロ…

戦車という密室から眺める戦争 レバノン

レバノンヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞をした映画、レバノンを見てきた、渋谷はシアターNにて。 この映画は、そのタイトル通りに、レバノンの内戦を舞台にした映画。サミュエル・マオス監督というイスラエルの監督により描かれた作品であり、この監…

Marillion からの恒例のクリスマスプレゼント、今年はライブ映像

Marillon英国の美しき秘宝ロックバンド、Marillion。Web を利用したファンベースを見事に構築し、成功している代表的なバンドでもあると思う。 そんな Marillion のファンベースの一つ、Web UK のメンバーに入っていると、クリスマスシーズンになると、毎年…

フォークナーの響きと怒りを読んでみた

フォークナー20世紀の偉大なる文学者の一人、ウィリアム・フォークナー。奴隷制度のにおいの残るアメリカ南部を題材とした多くの小説を残しており、それらは、まとめて、「ヨクナパトーファ・サーガ」とも呼ばれている。ノーベル賞作家。 そんな、フォークナ…

Valravn のライブは、やっぱりすばらしかったです

ValravnValravn は、デンマークをベースとするトラッド系ロックバンド。フェロー諸島出身の女性ボーカリストを擁する5人組。2009年にリリースされた"Koder paa snor"が非常にすばらしく、新たなラディカルトラッドバンドの出現と興奮した覚えがある。 まさか…

チェコのアヴァンギャルドロックバンド Uz jsme doma の新作

Uz jsme domaUz jsme doma は、チェコのバンド。結構古くから活動していて、1985年に結成されたバンド。その界隈では結構知られたバンドで、3回ほど来日公演を行っていると思う。 サウンドスタイルは、Samla Mammas Manna に近いイメージで、民族色のあるジ…

Devon Graves 率いる新たなプログレメタルバンド The Shadow Theory

Devon GravesDevon Graves は、1990年代には、その界隈では伝説的なバンド Psychotic Waltz のメンバーとして(当時は Buddy Lackey と名乗っていた)活動し、その後、2000年代には、Deadsoul Tribe の中心人物として活動する人物。 いずれも、よりメタルに…

Jonsi のライブに行きました、12月4日新木場Studio Coast

Jonsiアイスランドのポストロックバンド、Sigur Ros の中心人物、Jonsi の完全なソロ作品としては初めての作品 Go をフォローするライブに行ってきました。私が行ったのは、12月4日の新木場です。 ちなみに、Jonsi は2010のサマソニで公演したのですが、私は…

超絶に爽快なサウンドを Moon Safari の Lover's End

Moon Safari今回紹介するのは、スウェーデンのバンド、Moon Safari の3枚目のアルバム "Lover's End"。 このバンドは、デビューアルバムでは、Flower Kings の Toms Bordin がプロデュースをしていたバンド。それも頷けるサウンドで、超ドさわやかなサウンド…

さらにすごくなった現代チェンバーロック YUGEN の iridule

YUGENYUGENはイタリアのバンド。2006年にデビューアルバムを発表したのだけれども、その当時もその完成度の高い複雑怪奇なジャズロックサウンドが大きな話題となった。 そんな、YUGENの2ndアルバム、iridule がリリースされたので聴いてみた。 大所帯プロジ…

三菱一号美術館に初めて行ってみた、カンディンスキーを見に

三菱一号美術館三菱一号美術館は、丸の内のはしっこにあって、有楽町から少し歩けばたどり着くことの出来るところにあるそれ。 もともとは、明治時代に、三菱一号館というのが、この同じ場所に建築されたらしい。その近代建築をある程度復元したのが、この三…

Flower king's の新たな派生バンド Hasse Froberg & Musical Companion

Hasse FrobergFlower King's のボーカリスト Hasse Froberg によるバンド Hasse Froberg & Musical Companion のアルバム、Future Past がリリースされたので、聴いてみた。Flower King's 関連のバンドという意味では、4っつめぐらいになるのかな、このバン…

プログレスパーグループ Transatlantic のライブDVDはやっぱり最高です

Transatlantic現代プログレ界では最高峰といってもいいだろうスーパーグループ Transatlantic。このバンドは、元 Spock's Beard の Neal Morse、元 Dream Theater の Mike Portnoy、Flower Kings の Roine Stolt そして、Marillion の Pete Trewavas による…

オランダのアート&デザイン新言語という展示が結構素敵でした

東京都現代美術館さて、先日のエントリーでは、トランスフォーメーション展について話題にしましたが、その同じ東京都現代美術館にて、同じ期間で展示しているのが、オランダのアート&デザイン新言語という展示。1F〜3FおよびB1Fの中央吹き抜けが、トランス…

トマス・ピンチョンのメイソン&ディクソンを読んだ

トマス・ピンチョンアメリカ現代作家の巨人、トマス・ピンチョンの作品、メイソン&ディクソンを読んだ。 このトマス・ピンチョンは、寡作な作家であり、かつ、公の場に姿を現さないが故に、謎めいた作家でもある。一方で、その作品のレベルは圧倒的であり、…

東京都現代美術館にて、トランスフォーメーション展

トランスフォーメーション現在、東京都現代美術館にて、開催中で、2011年1月30日まで行われる展示、トランスフォーメーション展を見に行ってみた。 この展示、トランスフォーメーションというタイトルのとおりで、変身とか移り変わり、変態、合体など、物事…

この秋にじっくりと浸りたい Lunatic Soul 2

Lunatic SoulLunatic Soul は、ポーランドのプログレメタルバンド、Riverside の Mariusz Duda による、ソロプロジェクト。同じポーランドの INDUKTI の Wawrzyniec Dramowicz なんかも参加している。 その Lunatic Soul のセカンドアルバムがリリースされた…

PCを音源として音楽をいい音で聞く方法を考える〜上級編

ネットワークオーディオへさて、PCを音源とした音楽鑑賞シリーズも第三回目で、とりあえずこれで最終回ということで上級編。 ここでは、前回主に紹介したUSB-DACについて、もう少し高級機について言及するとともに、PCをさらに超えたデジタル環境の考察とし…

オペラシティにて、ドミニク・ペローという建築家の展示

ドミニク・ペロー現在、オペラシティのアートギャラリーにて開催されている展示、ドミニク・ペロー展に行った。 この人ドミニク・ペローさんは、フランス人建築家で、この人の作った建築に関するドキュメンタリーのような映像と、模型・図面が展示されている…

エル・トポという伝説的カルトムービーを見てきた

エル・トポエル・トポという映画は、メキシコ映画で、アレハンドロ・ホドロフスキー監督によるもの。制作されたのは1970年で、40周年という名目の元に、デジタルリマスターも施されての再上映。ヒューマントラストシネマ渋谷で見てきました。レイトショー。 …

朝吹真理子さんという作家の”流跡”を読んでみた

話題話題と行っても、近頃は、ネットを中心として媒体が多岐にわたるので、世間一般で話題になっているのかどうかは定かではないのだけれども、私のTL上では話題になっていて、ちょっと興味がわいたので、読んでみた作品が、朝吹真理子さんという作家の作品…

ICCにて、”みえないちから”を体験してみた

みえないちから東京は初台のオペラシティ内にあるメディアアート施設 ICC にて、現在開催中の企画展 「みえないちから」 を見てきた。2011年2月27日まで。 振動英語のタイトルが、Vibrations of Entities とあるとおりで、この展示のテーマは振動。 確かに、…

インターナショナルオーディオショーに行ってみた

東京国際フォーラム毎年恒例のオーディオイベント、インターナショナルオーディオショー。今年も、東京国際フォーラムで、11月5〜7の3日間開催で、その中日、11月6日に行ってみた。 混雑オーディオというと、若干衰退の域にある趣味のジャンルのようでもある…

PCを音源として音楽をいい音で聞く方法を考える〜中級編

第二回ということで、PCを音源とした時の音楽再生について、前回はUSB-DACについて若干言及するというところまでで終了したので、今回は、そのUSB-DACあたりからいろいろと考察していく。 USB-DACUSB-DACはその名の通りで、USBからのデジタル出力をアナログ…

キューバの Anima Mundi は美しきシンフォニックロック

Anima Mundiさて、今回紹介するのは、キューバのバンド、Anima Mundi の2010年新作、The Way。このバンドは、1996年に結成されて、2002年に1stアルバムを発表している。で、このアルバム、The Way は彼らの3作目に当たる作品。 シンフォニック一聴して感じる…

じんわりと染み込んでくる映画です 「ソフィアの夜明け」

ソフィアの夜明けブルガリアからやってきた、孤独をかみしめるような映画、ソフィアの夜明けを見てきた、イメージフォーラムにて。 この映画は、カメン・カレフ監督による映画。そのタイトル通り、ブルガリアの首都、ソフィアを題材にした映画。ある男。木工…

PCを音源として音楽をいい音で聞く方法を考える〜初級編

PC再生私は、それなりのオーディオ好きなので、PCどころか、ミニコンポなどで音楽を聴くこともほとんどなく、セパレートなシステムをくみ上げて、音楽を聴いているのだけれども、しかし、一般の状況に目を向けると、昨今の iPod をはじめとする携帯音楽プレ…