美術

二つの世界 ベトナム出身アーティスト ディン・Q・レ の展示を見た

ディン・Q・レ現在六本木森美術館にて開催されているベトナム人アーティスト、ディン・Q・レの個展を見てきた。 この人物は、ベトナム人ではあるけれども、生まれのいろいろな紛争などの都合でアメリカに亡命後アーティストとなった人物。 であるがゆえに、…

錯覚をアートする キネティック・アート展

損保ジャパン美術館新宿の高層階にある損保ジャパン美術館で現在開催されているキネティック・アート展に行ってみた。 この展示は、錯覚などを利用して、不思議な動きを感じさせる作品を集めた展示。平面だけど立体的に見えたり、回転すると曲がって見えたり…

思想と芸術の融合 ルドルフ・シュタイナー展をワタリウムにて

ルドルフ・シュタイナールドルフ・シュタイナーは、ゲーテ研究家としてスタートし、その後人智学協会を発足させるなどした人物。思想家というのが一つのとらえ方に成るのだと思うが、ゲーテアヌムなどの建築の設計や、神秘学的な思想の教育者としての側面を…

六本木森美術館で子供視点「ゴー・ビトゥイーンズ展」

ゴー・ビトゥイーンズ展夏休みに入りつつある世の中と言うことで、美術界も、今年は特に子供を視野に入れた展示が多くなっているような気がする。 安易にキャラクターもので子供の入場を増やすという試みよりは、美術という視点からしっかりと子供にアプロー…

現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 に行ってきた

国立近代美術館現在、国立近代美術館にて開催中の展覧会「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」に行ってきました。2014/8/26までの開催。 この展示は、世界的にも屈指だという台湾のヤゲオ財団のコレクションから選定された作品の展示。 ハードコ…

アンディー・ウォーホール回顧展「永遠の15分」を見てきた

アンディー・ウォーホールアンディー・ウォーホールは言わずとしれたポップアート界の巨匠。そんなアンディー・ウォーホールの回顧展が六本木森美術館で開催されているので見てきた。 広く今回は、回顧展ということもあって、アーティストとしてのデビュー前…

東京都現代美術館で「驚くべきリアル」

驚くべきリアル東京都現代美術館で開催されている展示、「驚くべきリアル」を見てきた。MOTアニュアル フラグメント と同じタイミングで行われている展示で、もちろん、同じ日に見に行ったのです。 スペイン・ラテンアメリカこの展示は、スペインとラテンア…

MOTアニュアル フラグメントを見てきた

MOTアニュアル毎年この時期に開催される東京都現代美術館の年次展示、MOTアニュアル。毎年特徴的なテーマのもとに複数のアーティストの作品を集めて行う展示で、今年のテーマは、フラグメント。 言い得て妙フラグメントというのは言い得て妙なタイトルだと思…

川口のスキップシティーという意外な所で現代美術、二つの塔

スキップシティ意外なところですが、川口にはスキップシティというところがあって、かつて電波塔が二本建っていた土地が、今は、映像系の展示物や学校といった施設や川口の科学館として使用されている。 最近では、もやもやさまーずが番組で訪れている。 off…

アナログ感が心地よくなってくる「さわ ひらき」の展示をオペラシティにて

さわ ひらき東京オペラシティのアートギャラリーにて、現在開催されている展示、さわひらき Under the Box, Beyond the Bounds を見てきました。 展示自体は、映像作品を中心とした展示で、展示場全体が薄暗く証明を落とされた中に、白黒で少し不思議な世界…

2013年を自分のブログから振り返る 美術編

美術編 ということで、2013年を振り返る。今宵は美術編。昨年は、意外とあんまり美術展に訪れることができなくて、8展示しか行けなかった。 特に、渋めの展示に訪れることが出来なかったのは、興味を持つものがなかったり、タイミングが合わなかったりという…

森美術館でやっている今年の六本木クロッシングは・・・

六本木クロッシング2013六本木の森美術館で毎年この時期に開催されている六本木クロッシング展。毎年様々な切り口でまとめた展示で個展などとはまた違って、キュレーションの面白さなんかも感じることの出来る展示で、私自身は毎年楽しみにしている展示。 今…

アメリカン・ポップ・アート展を見てきた

国立新美術館国立新美術館にて開催されているアメリカン・ポップ・アート展に行ってきました。 この展示は、アメリカン・ポップ・アートの代表的な多くの作家と交流のあったコレクター、ジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻のコレクションからの作品を展示…

ドイツの写真家アンドレアス・グルスキーの日本初個展を見てきた

アンドレアス・グルスキー現在、国立新美術館にて開催されているアンドレアス・グルスキーの個展を見に行ってみた。ちなみに、この展示は、国立新美術館では、9月16日までで、2014年に大阪の国立国際美術館へ巡回する予定になっています。 で、アンドレアス…

東京オペラシティにて、「アートがあればII」を見てきた

アートがあればII現在東京オペラシティにて開催されている展示は、9人の個人美術コレクターの作品を集めた展示で、「アートがあればII」と題されたそれ。 にわかに注目を集めているとも思われる現代美術の個人コレクション。その楽しさを伝えるための展示が…

フランシス・ベーコン展の最終日に行ってきた

フランシス・ベーコンフランシス・ベーコンは、アイルランドの画家で、まさに20世紀を生き抜いた人物。その、フランシス・ベーコンの回顧展が、東京都現代美術館にて開催されていて、2013年5月26日が最終日だったのだけれども、何とか間に合って見に行ってき…

ワタリウム美術館にて、人々の力を感じる

ワタリウム美術館現在、ワタリウム美術館にて開催されている展示、「JR展 世界はアートで変わっていく」を見てきた。 この展示は、JRというアーティストが世界中で行っているストリートアートの様子を展示しているもの。プロジェクトのひとつにでは、INSIDE …

原美術館にて黒い「無」

原美術館快晴である一方で、強く吹きすさぶ風の冷たい冬の日にとっては、品川駅からの道のりが寒さに耐えがたいとさえも感じられてしまう程度の徒歩を要する距離にある閑静な住宅街の中にある原美術館。 そこで、現在ポルトガルの映画監督 ペドロ・コスタ と…

2012年を自分のブログから振り返る-美術編

年明けましたということで、年明けましたね。2013年一発目の投稿は、昨年から引き続きで2012年を自分のブログから振り返るシリーズで、今回は、美術編です。 ベスト2012年に行った美術展は、ぶっちゃけ私自身のテンションがあんまり上がらなかったこともあっ…

アートと音楽を東京都現代美術館で鑑賞した

アートと音楽昨日は、Mot Annual2012 の展示について書きましたが、東京都現代美術館で同じタイミングで行われている「アートと音楽」も鑑賞してきたので、今日はこちらのほう。ちなみに、この展示は、坂本龍一さんが監修している。 完成度高くこの展示は、…

東京都現代美術館「風が吹けば桶屋が儲かる」

MOTアニュアル2012木場の東京都現代美術館で、毎年開催されるMOT ANNUAL。今年は、「風が吹けば桶屋が儲かる」というタイトルの元に開催されているので、早速行ってみた。 インスタレーションその年と、それから次の年の美術の傾向を捉えるのが、このアニュ…

ジェームズ・アンソールの展示を新宿の高所で見る

損保ジャパン美術館ゴッホのひまわりやセザンヌ、ゴーギャンという大物作品を収蔵していることでも知られる損保ジャパン美術館は新宿の損保ジャパンビルの上の方にあって、かなり眺めのいい美術館。 そこで、現在行われている展示、ジェームズ・アンソールの…

シュールレアリストとして知られる Max Ernst の展示を見た

愛知県美術館たまたま、愛知に来る予定があって、そんなわけで、ついでなので、愛知県美術館にて開催されている 「マックス・エルンスト―フィギュアxスケープ」と題された展示を見てきた。 Max Ernstマックス・エルンスト は、シュールレアリスムの画家とし…

六本木森美術館にて「アラブ・エクスプレス展」を見た

アラブ・エクスプレス展さてさて、六本木森美術館です。現在開催中の展示は、アラブの現代美術を集めた展示で、「アラブ・エクスプレス展」と題されたそれ。現代美術を地域性でまとめるような展示は、一つの王道で、しばしば印象深い展示になることが多い。 …

埼玉県立美術館にて草間彌生 永遠の永遠の永遠

草間彌生草間彌生は、現在はすでに80歳を超えているであろう芸術家。若き日には、ウォーホールなどとも交流があった人物。 六本木ヒルズができたての頃に森美術館で開催された展示あたりから、日本の一般層にもポピュラーになった芸術家。 その草間彌生の「…

アート・オブ・コネクティング 田中敦子展を東京都現代美術館にて

具体田中敦子は、吉原治良を中心に芦屋で結成された前衛美術集団、具体のメンバーとしても知られる芸術家。特に、いくつもの丸が線で繋げられる画風の絵画や、その絵画の原型ともいえる線でつながれ制御されたオブジェなどの作品で知られる人物。 その田中敦…

靉嘔のレインボーの深みを見た

靉嘔靉嘔は、1960年代以降から活躍する芸術家。現在は80歳くらいだと思うけれども、いまも活動している。 そんな靉嘔は、特にレインボーに彩色された画風がよく知られていて、ふっくらとした外形上をもつ人物がレインボーにグラデーションで描かれている画像…

アメリカ前衛アートの巨人 ジャクソン・ポロック

ジャクソン・ポロックジャクソン・ポロックといえば、絵の具を垂れ流すように描くドリッピングという技法による抽象絵画で有名な人物。 その絵画は非常に有名なのだけれども、意外とその作品を一堂に会して見る機会はあまりなかった。 そんな、ジャクソン・…

ICCにて、ポストインターネットのリアリティを感じることはありませんでした

これから?初台のICCにて現在開催中の展示、「インターネットのこれから ポストインターネットのリアリティ」を見てきました。 まぁ、タイトルだけみると、これはもうかなり刺激的なそれなので、一体どんな問題定義があるのだろうかと、期待も膨らむわけです…

難波田史男の15年は、ぐっと来すぎます

難波田史男夭折の天才画家難波田史男。同じく画家の難波田龍起を父に持つ。 独自の色彩感覚と線描画が特徴的な画風で、自由奔放な画面の一方でそこに込められた繊細な感情が胸を打つ作風。残念ながら32歳で事故死した人物。私が感情的に最も好きな芸術家です…