ジェームズ・アンソールの展示を新宿の高所で見る



損保ジャパン美術館

ゴッホのひまわりやセザンヌゴーギャンという大物作品を収蔵していることでも知られる損保ジャパン美術館は新宿の損保ジャパンビルの上の方にあって、かなり眺めのいい美術館。
そこで、現在行われている展示、ジェームズ・アンソールの展示が開催されているので、行ってみた。


ジェームズ・アンソール

ジェームズ・アンソールは19世紀後半から20世紀中盤頃までに活躍したベルギーの画家。仮面をかぶった人物や骸骨などが登場するユーモアに富んでいるとも、狂気的であるともとれる作品で知られる画家。
その画家の初期から代表作である仮面の作品までへの画風の変遷を同時代の画家やアンソールが影響を受けたという彼以前の画家の作品を交えた作品が今回は展示されていた。


突然の変化

初期の絵画スタイルは、それ以前の画家からの流れをくんだ印象派的な要素の深い、比較的オーソドックスなスタイル。
しかし、そこから、アンソールの代名詞でもある仮面の絵画へは一気にジャンプしているようにも感じた。
様々な過去を参照しつつ、時代の不穏な雰囲気を感じながら、突然そこにたどり着いたようにも感じられる。


独自

そして、そこに描かれる世界はあまりにも独特で、そして、理解を超えたものがある。ただの遊び心のようにも感じられるし、深い風刺的な意味合いがあるようにも感じるし、時代の流行に乗っ取っていたということなのかもしれない。
真相はどうであれ、そこに描かれている世界は独特であるし、特異な感覚を鑑賞者に感じさせるものでもある。


若干少ない

そのあたりの突如変化する画像スタイルを感じることができるところにこの展示の面白さはあると思う。
仮面系の作品については、代表的な作品は展示されていたものの、数が少なかったのが、少し残念かな。あの独特な世界観ににどっぷりと浸かれるような展示だとより印象に深く残ったようにも感じる。


関連リンク:
SOMPO JAPAN MUSEUM OF ART
ジェームズ・アンソール - Wikipedia
関連サーチ:
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ジェームズ・アンソール(Google)
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