2017-01-01から1年間の記事一覧

The Dear Hunter の小品集はコンパクトに素敵に

The Dear Hunterアメリカのプログレバンドと言ったらいいのか、ジャンル定義が難しいバンド、The Dear Hunter。イメージ的には、Coheed and Cambria に近くて、複雑だけれども過剰にキャッチーなメロディーが特徴のバンド。 アルバムをまたぐコンセプトアル…

最強の Spock's Beard で SNOW Live

Spock's Baerd現在のプログレシーンの立役者と言っていいバンド、Spock's Beard。メンバーチェンジなどもあって、絶頂期からはパワーダウン気味とは言え、依然として活動を続け、もはやベテランの域に達している。そんな彼らの元メンバーであり、ある意味で…

テクニカルでクールな CHON

CHON米国の変則的ロックバンド CHON。ジェント系とかいろいろと言い方があるかもだけれども、どんなジャンルで呼べばいいのか、最早不明なサウンド世界を構築するバンド。総じて、ポストロック系と呼んでも良さそうな気もする。 HOMEYそんな彼らのアルバム H…

遂に来日した Marillion を見た

Marillion英国の至宝。知る人ぞ知るバンド Marillion。ポンプロックと言われたプログレ第二世代は、1980年代から活動するも、その様々な波を乗り越えながら、今も独自の世界を作り上げるバンド。その来日公演が、まさかの来日公演が、奇跡の来日公演が実現し…

Steven Wilson 新作 To the bone を聴いてみた

Steven Wilson英国の現代プログレバンド最重要人物の一人、Steven Wilson。長らく、Porcupine Tree としてのバンド活動は休止していて、ソロ名義での活動に軸足を移している。そんな彼の新作 To the Bone を聴いてみた。 独自の世界プログレ系バンドは、それ…

70年代プログレを継承する Big Big Train の新作 GRIMSPOUND

Big Big Train今や英国を代表するプログレバンド Big Big Train。新しいサウンドでありながらも、70年代サウンドを継承していて、構築美を感じさせるサウンドが魅力的なバンド。その新作 GRIMSPOUND を聴いてみた。 のっけからのっけから、美しき10分超えの…

恒例の Marillion Weekend で Out of the Box

Marillion英国の秘宝 Marillion。重厚なファンベースに支えられる彼らは、Marillion ファンの祭典 Marillion Weekend と題された3日間のイベントをここ数年継続している。で、その様子はしばしば映像化されていて、今回は、2015年オランダの Port Zelande で…

Anathemaの新作は、ロードムービーのように

Anathemaいまや、ポスト=プログレッシブロックの代表格とも言うべき英国のバンド Anathema。その新作、The Optimist がリリースされたので聴いてみた。 打ち込みからもともと、テクノロジーとテクニックを組み合わせながら、アンビエントでパッションフルな…

再び大変身した The ENID

The EnidRobert John Godfrey 率いる英国の最大の秘密 The Enid。その御大 Robert が引退して、と思ったら、それを契機になのか、再び黄金期を迎えていたバンドがばらばらになり、突如、トリオ編成になってしまった。しかも、個人的には意外なことに、その後…

響き渡る God Is An Astronaut を遅ればせながら

God Is An AstronautMogwai 系な轟音を基調としたポストロックでありつつも、メタリックな要素も含んで、プログレメタルなポストロックなそんなサウンドを作り上げているアイルランドのバンド God Is An Astronaut。そんな彼らの2013年の作品 Origins を今更…

幾何学的に美しく Nova Collective

Nova CollectiveNova Collective は、Between the buried and me や Haken そして、 Cynic 系の人脈を元に結成されたバンド。そんな彼らの Nova Collective を聴いてみた。 幾何学美このメンバーの集結具合から予想されるように、マス・メタルとも言うべき、…

再び疾走する Mastodon

Mastodon最近話題のと言うと、Webサービスな Mastodon ですが、もちろん今回紹介するのは、それとは違い、プログレメタルなバンド Mastodon です。 適度なメロディアスさと適度な複雑さをもつメタルバンドで、プログレ的ではあるものの、プログレ色は薄め。…

絶妙のブレンド Isildurs Bane & Steve Hogarth

Isildurs Bane & Steve Hogarthご存じ Marillion の2代目ボーカリスト Steve Hogarth が、なんとあの Isildurs Bane とコラボってアルバムをリリースするという奇跡が産まれました。作品名は、Colours Not Found in Nature。 ブレンド一発目に、Hogarth のボ…

早くも登場した 2nd も優しさに満ちて The Mute Gods

The Mute Godsプログレ界の確かな技術を持ったプレイヤー Nick Beggs, Marco Minnemann そして Roger King によるバンド The Mute Gods。こないだ颯爽とでびぃーアルバムを発表したというイメージだったけれども、早くも2nd アルバムをリリース。Tardigrades…

Anglagard 複雑で凶暴で美しきライブ

AnglagardAnglagard はスウェーデンのバンドで、90年代プログレ復活期に現れたバンドで、颯爽と登場として颯爽と走り去って行ってしまったが故に伝説的なバンドとして語り接がれていたバンド。 一方で、2012年に復活を果たし、現在もライブを行うなど活動を…

Pain of Salvation ダニエル様はいろんな体験をします

Pain of SalvationPain of Salvation はスウェーデンの誇るプログレメタル系バンドで、鬼才 Daniel Gildenlöw を中心とするバンド。 Daniel 様の方向性によって、様々なスタイルを取り込みながら、プログレメタルを推進する。社会へ鋭く切り込みながら、怒り…

奇跡の来日公演 CAMEL Live in Japan

CAMEL叙情派プログレの雄Andy Latimer 率いる CAMEL。一時期は、病もあり、活動の継続が困難かと思われたが、2016年に来日公演が行われた。私は残念ながらライブを見に行くことは出来なかったけれども、そのときの映像が、「Ichigo Ichie: Camel Live in Jap…

Cimbaliband は、バカテクに軽快さを加えて

Cimbalibandハンガリーのバンド Cimbaliband。名前の通りというのか、民族楽器チェンバロンを中心として、バイオリンなどの楽器などで、トラッドをベースとしたサウンドを展開する。特に、チェンバロンのバカテクぶりなど、トラッドでありながらも、強烈なア…

Band がついてより Band らしくなった Lost World Band

Lost World BandLost World Band はロシアのバンドで、もともとは、Band なしの Lost World として活動していたけれども、前作くらいから Lost World Band として活動しているバンド。ギターとバイオリンを駆使する Andy Disorenko を中心に、フルート奏者 V…

Gösta Berlings Saga の新作は少しモダンに

Gösta Berlings Sagaスゥエーデンのバンドで、Krimson 的なサウンドを軸とするインストバンド Gösta Berlings Saga。前作がかなり衝撃的な作品でしたが、久しぶりな新作 SERSOPHANE がリリースされたので聴いてみた。 モダンにまず感じるのは、サウンドの要…