2019-01-01から1年間の記事一覧

あまりにもアヴァンギャルドなおフランス Le Grand Sbam

Le Grand SbamLe Grand Sbam は、フランスのバンドで、こちらでも紹介している、POIL に二人の女性ボーカルと一人のヴィブラフォン奏者が加わった構成。 ネットをいろいろと調べていると、どうも、シアトリカルな小オーケストラな活動があって、この3人はそ…

再び Flower Kings は、やっぱり Flower Kings

Flower KingsSpock's Beard と共に、新時代のプログレを牽引してきたスウェーデンのバンド Flower Kings。このところは、表だった活動が途絶えていたかに思えていましたが、久々の新作が登場 Waiting For Miracles。早速聴いてみた。 ユートピアFlower Kings…

吹きすさぶ荒野のように Alcest Spiritual Instinct

AlcestAlcest はフランスのブラックメタルでポストなサウンドのバンド。このミクスチャーは、Rolo Tomassi にも近しいテイストでもある。 その2019年新作、Spiritual Instinct がリリースされていたので聴いていた。 ほの暗い音像サウンドトーンはダークに抑…

三度目のフライト Flying Colors

Flying ColorsMike Portnoy のいくつかの活動の一つ Flying Colors。そのほかのバンドメイトとして、Dave LaRue, Casey McPherson, Neal Morse, Steve Morse が在籍していて、つまり、スーパーバンドと呼ぶべきバンド。 その3枚目のアルバム、Third Degree …

レムコレクション最後の作品 主の変容病院・挑発

スタニスワフ・レムポーランド出身の小説家、スタニスワフ・レム。様々な作風があるが、SF作家としてが最も有名であろう。また、彼の名著は、映画化もされており、「ソラリス」はタルコフスキーによる映画化で、名作映画としても知られている。 レムコレクシ…

Marillion の美しさ ALL ONE TONIGHT

Marillionイギリスの誇る孤高のバンド Marillion。アルバム FEAR をサポートするコンサートの中で行われた、Royal Albert Hall でのライブを収めた作品が、"ALL ONE TONIGHT - LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL"。 なんとなく、改めてみたら、やっぱり語らない…

遂に来た TOOL 新作は、言葉を失う

TOOLなんと表現していいのかわからない圧倒的な存在を示すバンド TOOL。 圧倒的なヘヴィでかつ複雑怪奇なサウンドによって、最早他の追随を許さぬ孤高の存在。長らくの新作が待たれていたが、遂に13年ぶりの新作 Fear Inoculum をリリース。 Fear InoculumCD…

アルゼンチンのストレンジポップ Catu KuÁ

Catu KuÁCatu KuÁ は、アルゼンチンのバンドで、Factor Burzaco のボーカリストによるバンド。ポップでアヴァンギャルドなサウンドが面白いバンドで、その新作 Que Vengan Los Pájaros を聴いてみた。 へんてこ簡単に言うと、へんてこポップサウンド。アンニ…

天使と悪魔 Rolo Tomassi の儚さと轟音

Rolo TomassiRolo Tomassi はイギリスのバンド。2005年にデビューしていて、すでに5枚のアルバムをリリースしている。Spence 兄妹を中心としたバンド。 その2018年作品を Time Will Die and Love Will Bury It を聴いてみた。 私は、このバンド知ったのは最…

Devin 様は相変わらずの楽しさです

Devin Twonsend圧倒的すぎる才能で、ボーカル力とギターテクを操りつつ、重厚なサウンドのプロデュース力でも知られる Devin Townsend。 その新作 EMPATH を聴いてみた・ にわとりいきなり、コケコッコーから始まるというサプライズからの導入。 そこからは…

「未来の回想」は時間を切り裂きながら

シギズムンド・クルジジャノフスキイ ソビエト時代のウクライナの作家、シギズムンド・クルジジャノフスキイ 。 ソビエト時代には、作家としては注目されることはなかったが、死語になって、再評価されてきている作家。 いくつか邦訳がでつつあるが、そのう…

邪悪な香りが響く PoiL で Sus

PoiLフランスのバンド PoiL。Rock In Opposition にも出演しているので、知っている人は知っているバンドだと思う。全面的に歪みまくったサウンドとフラットトーンでのボーカルスタイルから、邪悪感を強く感じさせる独創性の高いサウンドが特長。そんな彼ら…

ノルウェーの独自な世界 Panzerpappa

PanzerpappaPanzerpappa は、ノルウェーのバンド。ノルウェーからは、このところ、ジャズ含みの面白いバンドが、メジャーどころだと、Jaga Jazzist だとか、マイナーなところでも、Elephant9 だとかと、多く出てきている。そんな面白いサウンドを見せるもう…

ちょっと不思議な、GG風バンド Lost Crowns

Lost Crownsある領域では知られているミュージシャンによって結成されているらしい、英国のバンド。各メンバーの今までの経歴は、私はあまり知見が無くわからない。そんなバンド Lost Crowns のデビューアルバム Every Night Something Happens がリリースさ…

ロシアの馬鹿テク Lost World Band はキレてます

Lost World Bandロシア屈指のプログレバンド Lost World Band。フルートやバイオリンを含むバンド構成で、高速インストルメンタルをかますバンド。そんな彼らの新作 Spheres Aligned を聴いてみた。 なおこの作品は、Bandcampでも買えます。 安定の彼らは、…

エンリーケ ビラ=マタス パリに終わりはこない

エンリーケ ビラ=マタス散文的な語り口調で、様々なコアな文学者、文学作品に言及しながら、物語を紡いでいくことの多い作家、エンリーケ ビラ=マタス。 今回紹介する作品「パリに終わりは来ない」は、自信の伝記的ともいえる内容をベースに、ヘミングウェイ…

激情的な、でも、ポスト=プログレな O.R.k

O.R.kどちらかというと、King Crimson の Pat Mastelotto と Porcupine Tree の Colin Edwin が参加しているということで、気になってしまったバンドで、彼ら以外には、ボーカルとして、Lorenzo Esposito Fornasari と Carmelo Pipitone が参加している、プ…

ヒットメーカー Trevor Horn によるオケ化

Trevor HornBuggles でのエレクトロポップで大ヒットの後に、プログレバンドの老舗 YES に合流し、ポップヒット Owner of a lonely heart を産み出した人物。その後、数々のヒット曲に絡んでいて、ヒットメーカープロデューサーとして名高い人物。そんな、Tr…

やっぱり味が深い Carptree の新作 Subimago

Carptreeスウェーデンのプログレバンド Carptree。独特な味わいを持ったシンフォニックロックを展開するバンドで、テクニカル系ではなくて、雰囲気を作り上げて、強い印象を残すサウンドを展開している。その最新作、Subimago がリリースされたので聴いてみ…