2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙を織りなすものにて、次元についての考察

ブライアン・グリーンひも理論を軸にした宇宙論を分かりやすく紹介していた「エレガントな宇宙」の著者であり、本業の物理学の世界ではそのひも理論の権威であるというブライアン・グリーンの新著、「宇宙を織りなすもの」を読んでみた。上下巻に渡る大著。 …

muse の新作はよりクラシカルに感動的に

The Resistance現在のロックシーンの重要バンドの一つといってもいいであろう muse の2009年新作 The Resistance がリリースになったので、早速聴いてみた。 基本路線は変わらずにこのアルバムを聴いてすぐに感じるのは、今までの路線から大きく逸脱するよう…

リミッツ・オブ・コントロールは、メタ的にもリミッツ・オブ・コントロール

ジム・ジャームッシュ知っている人は知っている映画監督ジム・ジャームッシュの最新作、リミッツ・オブ・コントロールを見てみた。 イザック・ド・バンコレ主演は、寡黙な男イザック・ド・バンコレ。そして、脇役として次々に登場しては、この男と接触する人…

Porcupine Tree の新作 The Incident はプログレ側へ

新作当初はプログレ界のみから注目される存在であった Porcupine Tree も徐々にそのサウンドの洗練もあって、寄り多くのファンを獲得するようになっている昨今、そんなより注目される状態でリリースされた2009年新作が、The Incident で、早速聴いてみた。 2…

御大も参加している 21st Century Schizoid Man のカバー

The Human ExperimenteKing Crimson の中心人物 Robert Fripp も参加しているプロジェクト The Human Experimente は、Jeffrey Fayman という人物を中心として、上記の Robert Fripp の他に、John Wetton や、TOOL のカリスマ的ボーカリスト Maynard Keenan …

Protest The Hero のライブCD&DVD

続々とさて、なんだか、ベースがいまいちのまま時が過ぎていく今年なのですが、そんな中、さらなる底をむかえつつ体調までもがいまいちになりつつある今日この頃ですが、まぁ、楽しみになることもあって、興味深い作品が今月は数多くリリースされていて、続…

叙情派プログレメタラー SYLVAN の Force of Gravity

ドイツからドイツの中堅バンド、SYLVAN の恐らく7枚目に当たるアルバム、Force of Gravity を聴いてみた。ちなみに、歌詞は英語です。 叙情派プログレメタラーとタイトルづけてみた物の、こてこてにテクニカルに展開するバンドではなくて、むしろ、叙情的な…

Valravn はすばらしき、ラディカル・トラッドバンド

ValravnValravnは、デンマークをベースとするトラッド系のロックバンドで、フェロー諸島出身の女性ボーカリストを擁するバンド。そのバンドの2nd アルバム "Koder paa snor"を聞いた。 ポスト・ラディカル・トラッド随分前といわなければならないほど日々が…

世界的ベストセラーだという「世界の測量」は・・・

ダニエル・ケールマンドイツの若き期待の文学者、ダニエル・ケールマンの世界的にベストセラーになっているという作品、「世界の測量」の話題を何かときくので、何なら読んでみるかということで、読んでみた。 ガウスとフンボルトこの作品は、数学をはじめと…

未来の食卓をみて、いろいろと思う

食事問題さて、近頃、いろいろなところで食の現実に関する話題を耳に目にすることは頻繁になってきたのだけれども、この映画も、そんな現代の食生活に対する問題提議のする作品で、「未来の食卓」。ドキュメンタリー映画。 オーガニック会議の様子、ガンなど…

資生堂ギャラリーにて、「女性アーティストとその時代」

資生堂ギャラリー銀座の資生堂ギャラリーは、気鋭の現代美術家を紹介する非常に貴重なギャラリーで、訪れる価値がありすぎる施設である。 そんな資生堂ギャラリーで現在開催中なのは、「女性アーティストとその時代」で、ギャラリーの90周年記念でもある。20…

Alamaailman Vasarat の新作はかっこよすぎ

アヴァントラッドフィンランドのロックバンドで、まぁ、なんというジャンルで呼べばいいのか全く持ってわからないバンド、 Alamaailman Vasarat 。その2009年新作 Huuro Kolkko を聴いてみた。 もうすぐ来日管楽二人、チェロ二人、キーボードとドラム一人ず…

King Crimson 40th Anniversary Tour Box は微妙です

活動さて、めっきりアルバムリリースから遠ざかっているが故に、その活動状態が今ひとつよくわからない超ベテランバンド、King Crimson ですが、40周年ということもあって、アルバム群のリマスター再発などなども予定されていて、旧作品を中心とした活動は活…

BUNKAMURAで、ベルギー幻想美術館

ベルギーベルギーという国は、結構不思議なところがあって、政治的には、完全に真っ二つに分かれた二つの地域が国内にあったりという状態だったり、、音楽関連でいうと、Univers Zero だとか、X-LEGGED SALLY などといった、容易には語り尽くすことの出来な…