2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

重厚なオルガンが響き渡る Three Monks

Three Monks今回紹介するのは、イタリアのバンド Three Monks により2013年にリリースされた作品、Legend of the Holy Circle。 Three Monks は、オルガン奏者 Paolo Lazzeri とベーシスト Maurizio Bozzi にドラマーとして、Claudio Cusei と Roberto Bicch…

CYNIC の新作は、強烈なリズムと浮遊感のミクスチャー

CYNICデスメタルの領域にプログレッシブロックのテイストを持ち込んだ第一人者として名高いバンド CYNIC。しかし、革命的なデビューを果たす一方で、すぐに解散し、その後伝説的な存在となっていた。 前作 Traced in Air で復活を果たすと、その後いくつかの…

元Marillion のボーカル FISH の新作は円熟の美

FISH今は、すっかり Steve Hogarth のボーカルが板についた Marillion ですが、初期は、初期 Genesis 的なサウンドにおいて人気を博していて、中でも、様々なパフォーマンスと独特な声質のボーカリスト FISH の存在が際立っていて、独特な世界を描いておりま…

メタルでジャズな Panzerballett の作品がちょっとポップさもあり

Panzerballettドイツのバンド Panzerballett は、メタルをベースにしながらもテクニカルな演奏とブラスも加わったジャズライクな演奏が魅力的なバンド。 その2012年の作品 Tank Goodness を今更効いてみた。 メタルジャズ基本は、リフをザクザク刻みながらも…

Transatlantic の新作は楽しさに満ちていた

Transatlanticさてさて、プログレ界のスーパーグループ Transatlantic。久々に新作アルバム、Kaleidoscope をリリースしたので、早速聴いてみた。 初期型前作では、アルバム1枚で1曲という大胆な構成だったけれども、今作は、初期の構成と同様に、最初と最後…

プログレをオーケストラで楽しんだ

プログレonクラシックテレビ朝日プレゼンツのなんでもクラシック2014というイベントの中で、なんと、プログレの名曲をオーケストラが演奏するというコンサートがあったので行ってみました。 曲目第一部と第二部があったのですが、私は、第一部のほうだけに参…

トマス・ピンチョンの初期短編集 スロー・ラーナー

トマス・ピンチョンなかなか、あの大作「重力の虹」が刊行されない「トマス・ピンチョン全集」ですが、すでに刊行されているものから、初期短編集を冒頭の筆者自身による解説を加えて編集した作品「スロー・ラーナー」を読んでみた。 このころから初期短編集…

壮絶多弦祭り Felix Martin による Scenic Album

Felix MartinFelix Martin は、変則14弦ギターを操るヴェネズエラ出身のギタリスト。その Felix Martin が、ドラムに、あの Marco Minnemann を迎え、さらには、ベースには、スティックも操る Nathan Navarro を据えてリリースしたアルバム Scenic Album を…