CYNIC の新作は、強烈なリズムと浮遊感のミクスチャー
CYNIC
デスメタルの領域にプログレッシブロックのテイストを持ち込んだ第一人者として名高いバンド CYNIC。しかし、革命的なデビューを果たす一方で、すぐに解散し、その後伝説的な存在となっていた。前作 Traced in Air で復活を果たすと、その後いくつかのタイプの作品をリリースしながら活動を続け、遂に、フルアルバムとしては3枚目の作品 Kindly Bent to Free Us をリリース。
この作品を早速聴いてみました。
強烈なリズムと
まずは、やはり、ドラムとベースにより形作られるベースラインの強烈さが印象に残る。スピードよりも、重さと細かさを重視したサウンドは、音密度が高くて思いベースラインを構築。さらに、そのリズムラインが時に複雑に拍子を刻んでいく。印象的な浮遊感
そして、そのベースラインと相対するようにギターとボーカルによって彩られるメロディーラインの浮遊感が味わい深い。時に、前述の強烈なリズムの上でクールに奏でられて、そして、時には、強烈なリズムが鳴り止んだ感激に静かに響き渡るように奏でられる。アルバム全体を
この二つのサウンドスタイルの交錯がアルバム全体に響き割ったっている。リズムラインによって腹の底から肉体的に揺さぶられると同時に、浮遊感によって脳の中で感情的に揺すぶられるようなそんな感覚。何か、心の奥底からくる怒りや絶望そして、その裏返しとしての美しさや希望が感じられる。
正に
その世界は、まさにアルバムジャケットのアートワークにも象徴されているといっていいかもしれない。暗闇の向こうに夜明けなのそれとも日が沈んだのかわからない日の光を感じつつ。巨木のようにも見えるオブジェクトは、混沌なを内在しながらも、一方で、美しく輝いているようでもある。感情揺すぶられる
というような感じで、この CYNIC の新作は、結局美しいとしか表現仕様のないような感情揺すぶられるヘヴィーな作品にしあがっていると言える。プルグレメタルが好きな方には、もちろん受けるだろうが、もっと広く例えば、Anathema あたりが好きな人も受けそうなほどの浮遊感を持つ名作アルバムです。
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