元Marillion のボーカル FISH の新作は円熟の美



FISH

今は、すっかり Steve Hogarth のボーカルが板についた Marillion ですが、初期は、初期 Genesis 的なサウンドにおいて人気を博していて、中でも、様々なパフォーマンスと独特な声質のボーカリスト FISH の存在が際立っていて、独特な世界を描いておりました。
その後、FISH は Marillion を脱退して、ソロとしての活動を開始し、今に至っております。
そんな Fish の新作が2013年に出ていたのですが、最早一般の流通にのっていないためか、すっかりそのリリース情報を見逃しておりました。
ということで、遅ればせながら聴いてみたのは、A Feast Of Consequences と題された2013年新作です。


ダウンロード

ちなみに、流通があんまりなくて、Fish のオンラインショップでは購入できるようですが、送料がなかなかなことになること、そして、今時のデジタルダウンロード販売もあって、こちらは Flac 24bit も販売されておりました。
ということで、音質的にもこちらのほうがいいかなとダウンロード販売で購入したというのは、余談でした。


落ち着き

非常に落ち着きのあるサウンドスタイル。イメージ的には、Fish のソロの名作でもあり、あの Steven Wilson も制作に関わった Sunsets on Empire を思わせるアルバム全体の構成とサウンドスタイル。
曲の長さも、最初の曲こそ10分に至るが、そのほかは、5〜7分程度と、短め。


多様な

その短めの曲が、様々なサウンドスタイルで演奏されており、ロック要素の強いものやバラッドなど。それらのサウンドスタイルによって、アルバムが緩急をつけながら進んでいくと共に、Fish のボーカル表現力を様々な側面から堪能出来る。


表現者

特にバラッドにおいては、Fish の切々と歌い上げる感じがとても優しくて、彼の表現者としての実力を感じさせてくれる。


すばらしい

正直言って、このアルバムを聞き逃すことが無くて良かったなっていう印象。現代プログレは様々なスタイルへと拡散し帰着しているが、この Fish のたどり着いたサウンドスタイルも一つのプログレのたどり着いた美しき世界の一つだと感じる。
円熟の中に優しさが充ち満ちたサウンドは絶賛しないではいられない。


関連リンク:
Official Fish site
A Feast Of Consequences – Deluxe Edition | Fishheads Shop
関連サーチ:
A Feast Of Consequences(AMAZON.co.jp)
A Feast Of Consequences(Google)
A Feast Of Consequences(flickr)
A Feast Of Consequences(Last.fm)
A Feast Of Consequences(YouTube)
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