2009-01-01から1年間の記事一覧

IZZ というアメリカのバンドを見つけました

IZZ今回紹介するアルバムは、アメリカのIZZというバンドの The Darkened Room という作品。私は、このバンドの作品を聴くのはこのアルバムが初めて。それどころか、このバンドの存在も知らなかったのですが、しかし、結構活動は長くて、1999年にアルバムリリ…

キャピタリズムを見てみた

Michael Moore痛烈な批判に満ちたドキュメンタリー映画を撮るアメリカの映画監督で、今や十分すぎるほど知られた存在のマイケル・ムーア監督。その最新作「キャピタリズム」を見てみた。 メジャーさすが、監督が来日したりもしてよく知られている映画なだけ…

ポーランドの Osada Vida の新作はちょっと洗練

Osada Vidaポーランドのプログレバンド Osada Vida は2000年にデビューして以来安定した活動をしているバンドで、その4枚目のアルバム Uninvited Dreams がリリースされたので聴いてみた。 ちょっと意外なポーランドは意外にプログレ系サウンドが充実してい…

Makajodama はクリムゾネスクなだるい暗鬱系サウンド

Makajodamaもう、そのバンド名の響きからして怪しさ満点なところが、マニア心をくすぐるスウェーデンのバンド、Makajodama。たぶん、そのデビューアルバムであると思われる、Makajodama を聴いてみた。 ダークバンドの特徴はというと、ミックスで Anekdoten …

日本「半導体」敗戦 を読んでみた

ネットで話題でさて、ネット界隈で見つけた”日本「半導体」敗戦”という、まぁ、ビジネス書というのか、なんというのか、を読んでみた。 普段は、こういった本は、読まないのだけれども、たまには、そういうのもいいかなというところ。 おおまかに大まかにい…

あまりにいまいちなイタリアンプログレメタルバンド Minstrel の AHAB

いまいちCDをいろいろと購入してみても、当たり前だけれども、あたりもあれば外れもある。たまにある大当たりを目指して、怪しいと思いながらCDを買い続けるのが、マイナー音楽好きの性なのは、こないだのメタル忘年会でも確認できた事実。 エントリーそんな…

独裁についての教育が引き起こした事件について描いた映画 The Wave

The Wave実際に起こった事件を題材にした映画、The Wave をみた、新宿にて。 独裁についてある高校が舞台なのだけれども、ここで行われたある授業がやがて、大きな事件へと発展してしまうという一連の出来事を描いた映画。 その授業とは、独裁についての実習…

Flower Kings のキーボーディストのソロ

Tomas Bodinスウェーデンのプログレ重鎮バンド、Flower Kings は、その、本体の活動は、若干休止気味なのだけれども、今年は、メンバーのソロなどサイドプロジェクトがお盛んな状態であった。そんななか、さらに今回登場したのが、不動のキーボーディスト To…

六本木で人体とアート

森美術館六本木ヒルズの森美術館で、現在開催されている展示は、医学と芸術展と題された展示で、2010年2月28日まで開催。ということで、クリスマスで浮かれた雰囲気の中へ行ってみた。 古今東西この展示は、タイトルにあるようなそれで、個展でもなかれば、…

スウェーデンのスイングオペラティックメタルバンド Diablo Swing Orchestra がすごい

Diablo Swing Orchestraさて、今回紹介する音楽は、また一風替わったそれで、。スウェーデン出身 Diablo Swing Orchestra というバンドの、2009年作 "Sing Along Songs for the Damned & Delirious"。 この作品は、彼らにとっては、2ndにアルバムに当たる作…

奇跡の復活、シンフォニック・ロックバンド Mandalaband3 の新作

チベットチベット問題に対する意味合いもあって、David Rohl という、ミュージシャン(プロデューサー)を中心として、結成されたのが、Mandalaband。デビューアルバムは、1975年の邦題では曼荼羅組曲と題された作品。固定メンバーによるバンドという形態で…

Devin Townsend Project 第二弾は、さすがのポップメタル

DTPしばらくの休養から、かえってきた 変態的天才ミュージシャン Devin Townsend。今回は、Devin Townsend Project という名義での活動で、4枚のアルバムが構想されている。 その第一弾 KI では、ちょっぴり大人のDevin Townsend を楽しむことができたのだけ…

この一冊で第一次世界大戦までの全世界史を俯瞰できる「若い読者のための世界史」

ゴンブリッチ本日取り上げる本は、「若い読者のための世界史」と題された書籍で、エルンスト・H・ゴンブリッチという芸術家の書いた書籍。 この書籍が、実際に書かれたのは、1940年ごろ、作者が25歳の時に書かれた物で、読者としてはこどもを想定している。…

米国絶品コーラスなプログレメタラー Shadow Gallery の新作

Shadow Galley1992年にデビューアルバムを発表しているので、気づけば、かなりのキャリアを持つバンドになっている米国のプログレ・メタルバンド Shadow Gallery。その7枚目ぐらいにあたる2009年新作、Degital Ghost がリリースになったので聴いてみた。 R.I…

ICCにて記号論とメディアアートに絡めて

ICCさて、オペラシティーのICCにて、時々開催されている講演会ですが、「記号論で読み解くメディア・アート入門 」というタイトルで、11月28日に介さされた者を訪れてみた。 三部構成今回は、 第一部「記号と意味についてのレッスン」西兼志 第二部 アーティ…

女性ハープ奏者 Angels of Venice によるゴシックメタル?

Angels of VeniceAngels of Venice というのが、バンド名なのか、個人を差しているのかさえ良く理解していないのだけれども、Angels of Venice という名義でリリースされた2009年作品、Ancient Delirium を聴いてみた。 この名義では、過去にも何枚かリリー…

日仏学院にて、「幼女と煙草」の作者ブノワ・デュトゥールトゥルのお話を聞いてきた

日仏学院フランス文化を伝える施設と簡単に表現していいのかよくわかっていないのだけれども、日仏学院というところに行ってきた。目的は、最近このブログにもエントリーした、「幼女と煙草」の作者ブノワ・デュトゥールトゥルさんの講演会があったので聞き…

「脳内ニューヨーク」は、スタンディングオベイションしたくなるほど傑作です

チャーリー・カウフマンマルコヴィッチの穴などの脚本で知られる、チャーリー・カウフマンが初監督した作品、脳内ニューヨークを見てみた。 すばらしいそして、この作品がなんとも、すばらしすぎて、思わず、スタンディングオベイションしたくなるほどのそれ…

Biffy Clyro の新作に酔いしれる

新作Biffy Clyro は英国出身のスリーピースロックバンド。前作、Puzzle あたりから、そこそこ知られるようになって、来日公演も果たしている、残念ながら客数は少なかったけれども。 そんな、Biffy の2009年新作は、Only Revolutions で Storm Thorgerson の…

Opeth の来日公演は、O-Eastにて

Opethスェーデンの誇る、プログレ系、デスメタル系でなんと表現すれば適切なのかわからないバンド、Opeth の2009年来日公演に行ってきました、渋谷のO-Eastで11月17日。 熱いで、ほぼ定刻に始まったライブ、真ん中の前線に場所を確保してだったのだけれども…

レベッカ・ホルンは、東京都現代美術館にて

レベッカ・ホルンということで、久しぶりに東京都現代美術館に行ってみた。展示は、レベッカ・ホルンという人の展示。私自身は、このアーティストのことは、全く知らなくて、今回の展示で初めて知りました。 動きのある展示作品の他に、パフォーマンスや映画…

「幼女と煙草」というちょっとした皮肉めいた物語

ブノワ・デュトゥールトゥル今回紹介する文学作品「幼女と煙草」は、ブノワ・デュトゥールトゥルというフランスの作家による作品。この作家、日本ではこの作品が初翻訳みたいだけれども、本国ではそれなりに評価されているらしい。 ちなみに、帯には”サミュ…

ポーランドの INDUKTI の IDMEN はヘヴィーにかっこいい

ポーランドポーランドの INDUKTI はヴァイオリニストがメンバーにいるプログレ系ヘヴィーロックバンドで、King Crimson や TOOL を思わせるヘヴィーサウンドを奏でるバンド。そのバンドの2009年新作、”IDMEN” を聴いてみた。 のっけからで、これが期待に違わ…

オペラシティにて、ヴェルナー・パントン展は、モダン家具

ヴェルナー・パント現在オペラシティアートギャラリーにて開催されている展示、ヴェルナー・パントン展に行ってみた。 家具ヴェルナー・パントンは、デンマークのでデザイナーで主に家具のデザインや、建築までも含めたデザインを行っていた人物で、1950年頃…

「アフリカ 動きだす9億人市場」を読んでみた

趣向を変えてさて、今日はいつもとは少し趣向を変えて、本日は、ビジネス的なというか社会的な話題を取り上げてみる。 ヴィジャイ・マハジャンということで、ヴィジャイ・マハジャンという人の書いた、「アフリカ 動きだす9億人市場」という書籍を読んでみた…

Between The Buried And Me の新作 The Great Misdirect がとてもいい

Between The Buried And MeBetween The Buried And Meは、2000年ごろに結成されたアメリカのメタル系の、メタルコアというかプログレメタルなというかなバンド。Dream Theater の主催イベント Progressive Nation にも参加したことがあったりもする。という…

Rick Wakeman の伝説の名作をオーケストラとともに

Rick Wakemanプログレ界のスーパーキーボディストの一人、Rick Wakeman は、YESのキーボディストとしての活動の他に、膨大な分量のソロアルバムを作成してもいて、まともには、追いかけることが出来ないのだけれども、特に、初期の数作品のソロのクオリティ…

資生堂ギャラリーにてセカンドライフより 曹斐

曹斐現在資生堂ギャラリーにて開催している展示は、中国のアーティスト、曹斐(ツァオ・フェイ)の展示で、12月20日まで。 セカンドライフこの作家の作品はいくつかのタイプがあるみたいですが、今回の展示は,セカンドライフを利用した作品というかプロジェ…

プログレスーパーバンド Transatrantic 復活作

伝説のいつの時代も、各バンドのエースを集めたプロジェクトバンドとしてのスーパーバンドってのは、結成されては話題をさらい、うまくいくものもあれば、期待ほどそうではない場合もあったりする。Transatlantic はプログレ界で結成されたスーパーバンドと…

収容所群島第5巻は結構読みやすいほうです

収容所群島さて、ここで順次紹介している、ソルジェニーツィンの収容所群島ですが、今回は第5巻。 読みやすさこの第5巻の印象は、これまでの中で、最も読みやすいタイプの作品であるというところ。特に、収容所からの脱走の様子を描いた章はちょっとした緊張…