奇跡の復活、シンフォニック・ロックバンド Mandalaband3 の新作



チベット

チベット問題に対する意味合いもあって、David Rohl という、ミュージシャン(プロデューサー)を中心として、結成されたのが、Mandalaband。デビューアルバムは、1975年の邦題では曼荼羅組曲と題された作品。固定メンバーによるバンドという形態ではなくて、プロジェクトバンドと言った方がいいバンド。現在までには、このデビューアルバムともう一枚アルバムをリリースしていて、今回紹介する BC Ancestors は長い時を経ての3枚目のアルバムになる。過去の作品に参加しているメンバーの一部は今回も参加しているが、やはり、プロジェクト色の強いバンドであるため、David Rohl を中心とした構成。


衝撃のデビューアルバム

実際のところはどうなのか知らないが、私が聞き知っている範囲では、Mandalaband は日本のみで売れたバンドらしい。とくに、デビューアルバムの曼荼羅組曲は、チベット語で歌われているという特殊事情もあり、むしろ、日本ではそれが受けたのかもしれない。
また、チベット問題をテーマにしているというところもあって、サウンドスタイルは、シンフォニックロックに、チベット的な色合いというのか、オリエンタルなサウンドが混じり込むスタイル。民族音楽の要素を取り入れたロックはそれなりにあるけれども、このタイプのサウンドは他ではなかなかない。


そして新作

そんな背景を持っているバンドが、再燃するチベット問題と呼応するように2007年からレコーディングを初めて、2009年についにリリースされた作品が、BC Ancestors。実際には、今回の作品は、2枚セットの構成をとっていて、次には、AD Sangreal が予定されている。


シンフォニックロック

で、その新作だけれども、そのタイトルに従って、古代文明を取り扱っている様子。サウンドは、長い時間をへたといいつつも、かつてのサウンドを継承していて、The ENID 系のシリアスで壮大なシンフォニックロックサウンドをベースに、そこに、オリエンタルな色合いで装飾を施したサウンド
ただ、今回は、英語で歌われているとところもありで、デビューアルバムよりは、二枚目のアルバムの印象に近くて、オリエンタル色よりも、シンフォニック色の方が上回っている。


とにかく壮大

そんなサウンドなので、とにかく壮大。テクニカルさというよりは、その壮大なオーケストレーションが最大の特徴のサウンドなので、古くからのプログレサウンド好きじゃないと好め無いサウンドではある。
逆に古くからのプログレ好きにとっては、この壮大なシンフォニックサウンドの感動的な展開は、十分に堪能出来るそれ。ちょっと、打ち込みリズムラインによるアップテンポなポップチューンが入ってくると事が、善し悪し。
壮大なオーケストレーションの一方で、シンプルなサウンドによるバラッドも聞き逃せないところ。


期待通り

というところで、私にとっては、この作品は結構期待通りの出来。壮大なオーケストレーションと愁いのかかったオリエンタル風味を堪能することが出来ます。




ShareStaLINKとは?



関連リンク:
Mandalaband - Home
Mandalaband - MySpace
関連サーチ:
mandalaband(AMAZON.co.jp)
mandalaband(Google)
mandalaband(Technorati.com)
mandalaband(flickr)
mandalaband(del.icio.us)
mandalaband(Last.fm)
mandalaband(YouTube)
Powered BY AmazoRogi

Bc-Ancestors
発売元 :
発売日 : 2009-11-03 (1CD)
売上ランク : 19300 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,421 在庫あり。
Powered BY AmazoRogi Data as of 2009-12-06
See detail & latest visit AMAZON.co.jp