2015-01-01から1年間の記事一覧

Ziltoid ライブ は、天才 Devin Townsend 暴れまくり

Ziltoidギタリストとしての、そして、ボーカリストとしての圧倒的なテクニックをもつ天才 Devin Townsend。その天才的な要素はプレイヤーとしてのみならず、作曲家、プロデューサー、ミキサーとしても高いものがある。 ゆえに、数多くの毛色の違うプロジェク…

伝説の Pink Floyd ”The Wall" の Roger Waters による再演ライブ

Roger Waters伝説のバンドで、先日 David Gilmour を中心とするメンバーにより、最終作品といわれた作品がリリースれた Pink Floyd ですが、もう一人の Pink Floyd、Roger Waters もまた、活動を続けており、その Roger により演奏された Pink Floyd の代表…

ちょっと洗練された男くささ Baroness Purple

Bronessフロントのツインギター、ツインボーカルが、男くさくて、力技感があるわりに、結構テクニカルな感じのギャップがたまらないアメリカのバンド Baroness。色シリーズでアルバムをリリースしておりますが、今回は、Purple がリリースされたので聴いてみ…

奇跡の再来日 King Crimson をオーチャードホールにて

King Crimsonさてさて、伝説的バンド King Crimson。御大 Robert Fripp のご機嫌などにより、もはや来日どころか、King Crimson としての活動すら終結してしまったのではとも思われた時もあったのですが、ライブを中心とした活動の再開とともに、ついに再来…

超絶 Battles の新作 La Di Da Di

Battlesポストロックというのか、マスロックというのか、音楽の新たな地平を切り開くバンド Battles。エレクトロニカと超絶テクニックをクールにまぜこぜにしたミニマルで熱いサウンドがファンを虜にする彼らの新作 La Di Da Di がリリースされているので聴…

ハンガリーのテンション高いバルカンサウンド Cimbaliband 新作

Cimbalibandハンガリーは、シンフォニック系から、トラッド系まで、さまざまなジャンルのサウンドの宝庫だけれども、バルカン系トラッドバンドで面白い音を出すバンド Cimbaliband もその一つ。そんな彼らが新作 Moldova をリリースしたので聴いてみた。 テ…

正統派メタルジャズロック VIII Strada による Babylon

VIII StradaVIII Strada はイタリアのジャズロック系バンド。イタリア語によるボーカルも含むサウンドで、テクニカルな演奏によるどちらかというと正統派なプログレを展開するバンド。その最新作 Babylon を聴いてみた。 正統派何よりも硬派なサウンドが目立…

Slivovitz は食べ放題でやりたい放題

Slivovitzイタリアの Slivovitz は、なんというか、ジャズロック系な変態系バカテクロックバンド。過去にも強烈な作品をリリースしていて、そのバカテクっぷりに独特のセンスによるユーモアのあるサウンドが超絶印象的だったバンド。そんな彼らが、新作 All …

モダンプログレ Thieves' Kitchen の新作 The Clockwork Universe

Thieves' KitchenThieves' Kitchen は英国をベースとするプログレバンドで、少しポスト=プログレよりのモダンなサウンドを得意とするバンド。女性ボーカルを中心にそえたサウンドで、さわやかなイメージながらも変則的なサウンドが魅力のバンド。その最新作 …

美しき旋律 Anathema のライブ Blu-Ray

Anathema英国のモダンプログレッシブロックバンド Anathema は、来日公演も果たして、プログレ界に新境地を開きながら、活発に活動するバンド。そのライブ作品が、Blu-Ray をはじめとして、各種フォーマットでリリース。その Blu-ray 版を入手して、鑑賞しま…

The Enid による壮大なコンセプトライブ The Bridge Live

The ENIDついに来日公演も来年に控える The ENID。Joe Payne 加入後さらに活動が活発化しているかれらですが、その Joe Payne が作り上げたコンセプトのもとに作られた作品が、The Bridge live。 その Blu-Ray を入手したので鑑賞しました。 架空の王国架空…

全編にわたりメロメロな Coheed and Cambria の The Color Before the Sun

Coheed and Cambriaさてさて、エモな甘いメロディーと激しい演奏のギャップを象徴するかのような甘い声とインパクトのある風貌の Claudio Sanchez 率いる Coheed and Cambria。待望の新作 The Color Before the Sun がリリースされたのでさっそく聴いてみた…

プログレジェンドによるバンド Anderson Ponty Band

Anderson Ponty Band名前から容易に想像つくけれども、Anderson Ponty Band は、YES の ヴォーカリスト Jon Anderson と、プログレ界の名ヴァイオリニストの一人、 Jean-Luc Ponty を中心としたバンド。そのほかに、リズム隊にギター、キーボードを加えた構…

David Gilmour による大人すぎるロック Rattle That Lock

David Glimour先日ラストアルバムといわれる作品をリリースした Pink Floyd ですが、各々の活動はまだ続いておりまして、ギタリスト David Gilmour の新作 Rattle That Lock がリリースされたので聴いてみました。 大人完全に大人なロックです。かつては、こ…

Neal Morse の祭典 MorseFest2014

Neal MorseSpock's Beard 創設メンバーであり、脱退後は、ソロとしても活動を続ける現代プログレ界最重要人物の一人。そんな Neal Morse が MorseFest と題したライブイベントを開催。自らのアルバムを全曲再現するというのがこのイベントのお題目らしく、20…

プログレでエモな物語の続き The Dear Hunter ACT IV

The Dear HunterThe Dear Hunter は、私の感覚では、Coheed and Cambria と双璧をなすプログレでエモで物語なバンド。人気の面では、圧倒的に Coheed and Cambria なんだけれども、サウンドの壮大さやメロディアスさ、そして、アルバムを超えて続く物語性な…

やりすぎトリオ Aristocrats の新作 Tres Caballeros

Aristocrats泣く子も黙る凄腕三人組 Aristocrats は、ギターの Guthrie Govan にベースの Bryan Beller そして、ドラムは Marco Minnemann といううまいという言葉だけでは語りつくせない変態的な凄腕がそろったインストトリオバンド。その新作 Tres Caballe…

古き良きプログレを感じさせる Purposeful Porpoise

Purposeful PorpoisePurposeful Porpoise は、米国の現代プログレバンド。Alex Cora を中心とするバンドで、名だたるセッションミュージシャンや、Derek Sherinian などが参加しているバンド。ヴァイオリニストが参加しているところも特徴的か。 Jeux D'eau…

Pat Mastelotto の新プロジェクト KOMARA はダークで Projekct 的

KOMARAKing Crimson などのドラマーとして知られる Pat Mastelotto。最早、テクニック云々という次元では語りきれない独自のサウンドを構築することのできるドラマーとしてさまざまなプロジェクトで活動しているドラマー。そんな彼が、スロヴァキアのギタリ…

二つの世界 ベトナム出身アーティスト ディン・Q・レ の展示を見た

ディン・Q・レ現在六本木森美術館にて開催されているベトナム人アーティスト、ディン・Q・レの個展を見てきた。 この人物は、ベトナム人ではあるけれども、生まれのいろいろな紛争などの都合でアメリカに亡命後アーティストとなった人物。 であるがゆえに、…

ロイ・アンダーソン監督三部作完結編「さよなら、人類」

ロイ・アンダーソン監督あれは、何年前だったろうか、突如として現れた不条理な断片の集積により描き出さ絵れた面白くて切なくて風刺にとんだ傑作映画「散歩する惑星」が登場したのは。2000年のことなので、15年の月日がすでに過ぎてしまったが、私の中で5本…

一段と落差を感じさせてくれる Between the Buried and Me の COMA ECLIPTIC

Between the Buried and MeBetween the Buried and Me は、プログレッシブメタルのニューウェーブとして、グロウルとクリーンボイスを使い分けながら、ヘヴィーな世界とクリーンな世界を行き来しつつさらに変化球なサウンドを挟み込んで、不思議でクレイジー…

アメリカの新星 District 97 の新作も充実な変幻自在さ

District 97ちょっと変わったバンド名の District 97 は女性ボーカル擁するアメリカの現代プログレバンド。女性ボーカルを生かしたポップなチューンとバカテク系とは少し異なる独自の複雑な楽曲を特徴とするバンド。 その3枚目のアルバム In Vaults がリリー…

イタリアンロックの雄 Goblin 派生バンド Goblin Rebirth の新作

Goblin Rebirth近頃というか、しばらく前から再結成ブームが巻き起こっていますが、そんななかでも、プログレ界というのは少しややこしい事態が発生し気味。 ただでも、バンドメンバーの離合集散が多いケースが多いということもあり、その結果として、ベース…

The Enid の新作は豊かなボーカル表現を旧作のフレーズを交えて

The Enid英国の誇るシンフォニック系プログレバンド The ENID。一時期の休止期を経て、再び活発な黄金期を迎えているともいえる今日この頃。 その The Enid から、2015年に2枚リリースするという作品のうちの最初の一枚にあたる The Bridge がリリースされた…

カナダのポストロックバンド GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR

GODSPEED YOU! BLACK EMPERORカナダのポストロックバンド GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR。 一時期活動を休止していたが、活動を再開しての2枚目にあたる作品 Asunder, Sweet & Other Distres がリリースされたので聴いてみた。 轟音轟音なり響くというポスト…

ヘンテコジャズロックバンド MORGLBL はフランスから

MORGLBLMORGLBL は、フランスのジャズロック系バンド。トリオバンドで、すでに結構なキャリアを持つらしい。私はここ最近知って、初めてアルバムを聴いてみました、Tea Time For Punks。 おとぼけ何かの作業をしながら聴いていると、途中で全然違うバンドに…

シンフォニックポッププログレ Barock Project の新作

Barock ProjectBarock Project は、イタリアのシンフォニック系プログレバンド。ただ、その最大の特徴は、Moon Safari をも髣髴とさせるポップな要素。 シンフォニックとポップが融合して、とてもエモーショナルな世界を作り上げる彼らの新作 Skyline を聴い…

ロックで普通な muse の drones は深い

Muse今や、ロック界でも、最も成功しているバンドといってもいいだろう Muse。一般的な人気を誇るメロディアスな要素とともに、コアなファンもうならせるテクニックと楽曲の面白さが幅広いファンをひきつけているといってもいいのだろう。そんな彼らの「原点…

星なき空の煌き Starless Starlight

David Cross先日は、Stickmen との共演ライブとしてもお来日をはたしたああ、元King Crimson のヴァイオリニスト David Cross。そんな David Cross がなんと、御大 Robert Fripp との共作という形で、あの King Crimsoon の名作 Starless And Bible Black に…