全編にわたりメロメロな Coheed and Cambria の The Color Before the Sun
Coheed and Cambria
さてさて、エモな甘いメロディーと激しい演奏のギャップを象徴するかのような甘い声とインパクトのある風貌の Claudio Sanchez 率いる Coheed and Cambria。待望の新作 The Color Before the Sun がリリースされたのでさっそく聴いてみた。ちなみに、私は、LPサイズの豪華なブックレットのスペシャルエディションを入手しました。
甘々
彼らの代名詞であるのが、まずは、甘すぎるメロディー。これが、この新作ではさく裂しまくっている。冒頭から、ギターの優しい爪弾きに導かれたまま、コーラスを含む甘美な世界を見せつけ、そこからは、疾走しきっていく。今までのアルバムでは、もう少し、緩急をつけて、ここぞというところで甘々メロディーを突っ込んできた印象だったけれども、この作品は、もう、これでもかってばかりに、甘いメロディーが全編にわたりさく裂しまくる。ひずむギター
そこに、ひずむギターがうねりまくり、ベースとドラムが踊るサウンドが重なっていく。このフリーキーでヘヴィーなサウンドが甘いメロディーを包んでいて、もう、高揚するしかない感情に支配されていく。上りゆく
途中、バラッドの連発で、これがまた、感動的に美しくて、優しくて、心地よくて、たまらないサウンドに、感情が震える。ただでも、中毒性の高いサウンドの彼らだけれども、前作までは、フレーズに中毒性があったのに比べて、この作品では、この作品全体に中毒性が染みわたっている。この曲が、あのサビが、って感じじゃなくて、どの断面を切っても、たまらない感情が充満している。
超絶絶品
そして、その感情が、さらにエンディングで弾ける。ここまで、これでもかと感情をあおられまくりであるのに、そこから、さらなる高みへと導かれていく。最後は、あこぎに導かれる静かなサウンドに始まる。やわらかな優しいサウンド。ここでは、激しさは消えて、あえて単調に抑え込まれたリズムラインが、高揚した鼓動を落ち着けるかのように響く中、サウンドは、天に吸収されていくかのように静かに上っていくかのよう。最高です
ということで、最高です。このアルバム。超絶キラーチューン勝負ではなくて、アルバム全体がキラーチューンという感じのアルバム。全洋楽ファンに聴いてほしい、決して難解ではないわかりやすさがあるけれども、それでいて飽きの来るような単調さではないサウンド。
今年の最高傑作はこの作品であることは、もはや比較するまでもない。
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