2021-01-01から1年間の記事一覧

出来が良すぎて物足りない!? Mastodon の新作 Hushed & Grim

Mastodon USのプログレメタル系なヘヴィーメタルバンド Mastodon。 その新作、Hushed & Grim がリリースされたので聴いてみた。 2枚組の大作。 洗練された サウンド的にはさらに、洗練されたという印象を持った。 さり気なく変拍子を差し込んでくるなど、複…

The Dear Hunter がはじめる新たな旅 The Indigo Child

The Dear Hunter USのプログレメタル系バンド The Dear Hunter。 テイストは、Coheed and Cambria に似ていて、ポップなメロディーを持ちつつ、 一方でアルバムをまたぐ壮大なコンセプトを描く作品群を構築している。 Cycle8 そんな彼らが、リリースしたのが…

Dream Theater AVFTTOTW 高みからの眺めはストレートにねじれていて

Dream Theater 言わずもがななプログレメタルの大御所 Dream Theater。 その新作、A View From the Top of the World がリリースされたので早速聞いてみた。 直球 いきなり、Dream Theater 然としたインストとからのスタートで、ここですでに傑作間違いなし…

The Neal Morse Band 安定のクオリティ Innocence & Danger

The Neal Morse Band 現代プログレの重要人物、Neal Morse によるバンド The Neal Morse Band。 その新作、Innocence & Danger がリリースされたので聞いてみた。 なおメンバーは、いつもどおり、Neal Morse を中心に、ベースのRandy George、ドラムは、Mike…

YES が新作 The Quest でたどり着いた境地

YES プログレ4大バンドの一角 YES。そのメンバーの離合集散ぶりはよく知られているが、 近年は、Steve Howe, Alan White に加えて、Geoff Downes Billy Sherwood Jon Davison での活動となっている。 そして、このメンバーで新作 The Quest がリリースされ…

カラフルで、複雑で、楽しいキーボード主体チェンバー Ske Insolubilia

Ske Ske は、Yugenなどのバンドにも所属しているキーボーディスト。 ソロとしても作品をリリースしていて、今回は Insolubilia を聞いてみた。 キーボード キーボーディストなので当たり前だが、キーボードプログレです。 これが、とても良くできた作品で、…

リリカルに美しい Nine Skies の 5.2

Nine Skies フランスのバンド Nine Slies。2017年にアルバムデビューをしている。 その3枚めにあたる作品 5.2 を聞いてみた。 リリカル サウンドは、王道な現代プログレで、聞きやすいメロディーながらも、 凝った音作りを行っていて、変化球要素を前面に押…

不思議な現代アート感 Billie Bottle & The Multiple The Other Place

Billie Bottle & The Multiple あまり背景はよく知らないのだけれども、Bandcampでなんとなく入手してみた作品、 英国のバンド Billie Bottle & The Multiple で、The Other Place。 現代アート的な ちょっと、最近の Steve Jansen のアプローチのような静謐…

ガルシア・マルケス「族長の秋」とその他の短編

ガルシア・マルケス マジックリアリズムの騎手として、ラテンアメリカ文学の最重要人物でもある ガルシア・マルケス。 後にノーベル賞を受賞することになるが、その初期に書かれた作品を、集めた作品集が、「族長の秋」。 私が読んだ新潮社版は、この表題作…

Liquid Tension Experience 3 パンデミック下の充実

Liquid Tension Experience Mike Portnoy, John Petrucci, Jordan Rudess に、Tony Levin というプログレ界の凄腕が集結したバンド、Liquid Tension Experience。 あれそんなに立ってたんだっけ、というくらいの22年ぶりの新作 3 が出たたので聴いてみた。 …

久々に登場の The Prize Fighter Inferno は、やっぱり、あまーい

The Prize Fighter Inferno The Prize Fighter Inferno は、Coheed and Cambria の Claudio Sanchez によるソロ活動。 2006年に My Brother's Blood Machine と題されたアルバムがリリースされていて、 Coheed and Cambria ファンの間では、密かな人気を誇る…

トラッドな雰囲気ただよう空間 Anneke van Giersbergen の新作ソロ

Anneke van Giersbergen オランダの女性シンガー Anneke van Giersbergen。 The Gathering での活動に始まり、近年では、様々なプログレ系プロジェクトバンドで活躍。 Devin Townsend の作品への参加などもあり、現代プログレで最も重要な女性ボーカリストの…

魂心すぎる Transatlantic 待望の新作 The Absolute Universe

Transatlantic 現代プログレ界を代表する猛者により結成された Transatlantic。 Mike Portnoy, Neal Morse, Roine Stolt, Pete Trewavas の4人。 大仰の世界とポップな世界、テクニカルな世界とメロディアスな世界が見事に織り合わせられた、 楽しくも壮大…

アートな Steven Wilson の新作 The Future Bites

Steven Wilson もはや、プログレ界を超えて、活躍する Steven Wilson。 その活躍は、ミュージシャンとしてのみならず、リミックスエンジニアとしての活躍も見過ごせない。 そんな、Steven Wilson の待望の新作 The Future Bitesを早速聴いてみた。 エディシ…

トラッド味を加えて、しめやかに、穏やかに Lunatic Soul

Lunatic Soul ポーランド出身 Riverside の Mariusz Duda によるサイドプロジェクト Linatic Soul。 ポストプログレッシブな雰囲気をもたせたこのバンドの新作 Through Shaded Woods がリリースされたので、聴いてみた。 トラッド このバンドが持つコンセプ…

友人を横糸に語るヘンリー・ミラー「友だちの本」

ヘンリー・ミラー 自由奔放な人生を自由奔放でありながらも、フラットで正確な描写で描く作家、ヘンリー・ミラー・ そんな彼らの作品群から友人について書かれたものをまとめたものが、水声社から出版された「友だちの本」。 「友だちの本」「ぼくの自転車、…