2015-01-01から1年間の記事一覧

ノルウェーのネオプログレ Magic Pie の新作

Magic PieMagic Pie はノルウェーのネオプログレバンド。サウンド的には、Spock's Beard や Flower Kings などのポップで明るいけれども、曲の構成は複雑怪奇で、面白いというスタイルのバンド。 そんな Magic Pie の2015年新作 King for a Day がリリースさ…

最早メディアアート Tyondai Braxton の新作

Tyondai BraxtonTyondai Braxton は、あのポストロックの脅威のバンド Battles のメンバーでもあった人物。ソロでの活動では、ロックという枠組みを大きく超えて、現代音楽の領域にまでと才能を広げている。 ソロでは、前作 Central Market でも、不思議なポ…

もう一つの YESSONGS Progeny: Highlights from Seven

YES言わずと知れたプログレ四天王の一角、YES。複雑なメンバーチェンジを繰り返しながら、今も活動する超ベテランバンド。 しかし、その黄金期はなんといっても、1970年代。その絶頂期を収めたライブアルバムが、YESSOGS。 14枚組そして、このたびその黄金期…

あまりにもごった煮なメタル Native Construct

Native Constructこのほど、デビューを果たした米国の新人バンド Native Construct。かねてより、そのごった煮的なというか、さまざまな音楽ジャンルを取り込んだ圧倒的なミクスチャーが話題なバンド。そのデビューアルバム Quiet World を聴いてみた。 超プ…

アヴァン・チェンバーな Breznev Fun Club は AltRock から

Breznev Fun ClubYUGEN をはじめ、数多くのチェンバーロック系の面白いバンドを輩出している AltRock から、またもや面白いバンドが登場で、Breznev Fun Club とうバンド。その新作、Il misantropo Felice を聴いてみた。 アヴァン・チェンバー本当に室内楽…

Dave Kerzner は壮大な現代シンフォプログレの傑作

Dave Kerzner長らく話題になっていて、入手はしていたものの、しっかりと聞き込めていなかった、Dave Kerzner の作品 New World をようやく聴くことができた。 この作品は、2枚組デラックスエディションと1枚ものがあるけれども、私が入手したのは、デラック…

プログレハードの代表格 Arena の新作もヘヴィーに感情深く

Arena現代プログレの代表格的なバンドで、ハードロックの要素が強いプログレということから、プログレハードとも呼ばれる領域の先駆者的なバンド Arena。最早ベテランと呼べる活動歴であるけれども、2015年新作がリリースされたので、聴いてみた。タイトルは…

北欧の雄 Anekdoten 新作はねじりの効いた傑作

Anekdoten北欧を代表する暗鬱系プログレバンド Anekdoten。結構久しぶりだねって気がしたら、8年ぶりの新作になるのかな、Until All The Ghosts Are Gone がリリースされたので聴いてみた。 捩じりのきいた冒頭から、いきなり捩じりのきいたギター音が、う…

オーディオラックの裏の配線をきれいにする大型電源タップボックス

オーディオラックさてさて、デジタルオーディオでポータブルオーディオ真っ盛りのこの現代において、もはや積み上げ系オーディオシステムを組むのは、あまりにもレアな存在になりつつあるのだろうけれども、しかし、我が家ではしっかりと積み上げ系オーディ…

プログレメタルジャズ、ハンガリーの Special Providence

Special Providence数多くの個性的なバンドを生み出しているハンガリーから、今度は、テクニカルメタルなバンドの登場 Special Providence。このバンドは、すでに来日公演も果たしているなど一定の評価を得ているバンドのようだが、私は、今回の新作 Essence…

ギリシャより METHEXIS は、神秘的で、ちょいと Devil Doll チック

METHEXISギリシャのバンド METHEXIS。あまり詳しい背景をわかっていないのだけれども、Nikitas KISSONAS という人物が中心となっているプロジェクトバンド。その 2nd アルバム、Suiciety には、プログレ系バンドで活躍しているメンバーも参加している。その…

鋭角系プログレ Not a good sign の 2ndもすごい

Not a good sign現在のプログレ界において、重要なレーベルの一つである Alt Rock。そこに所属するバンド Not a good sign は、YUGEN 人脈のバンド。 2013年に1stアルバムをリリースしていて、このたび、2ndアルバム From a Distance がリリースされたので、…

John Mitchell の新プロジェクト Lonely Robot

John Mitchell現代プログレ界の重要人物の一人 John Mitchell。さまざまなバンドで活躍する人物で、新生 It Bites でも活躍している。 そんな、John Mitchell が立ち上げた新たなバンドが、Lonely Robot。 バンド名というか、プロジェクト名というのか。うま…

Neal Morse Band の新作は、現代プログレど真ん中

Neal Morse現代プログレを語るうえでかかすことのできない存在、Neal Morse。Spock's Beard 脱退後も、勢力的に活動を行っている。とくに、Mike Portnoy との活動が多く、Transatlantic もそうであるが、ソロ名義でもそう。そして、今回は、The Neal Morse B…

Steven Wilson の新作は、プログレ色豊かに

Steven Wilson現代のプログレを代表する存在である、Steven Wilson。最近は、Porcupine Tree としての活動は、休止状態ではあるが、その分、ソロとしての活動が活発化。2015年、待望の新作 HAND. CANNOT. ERASE. がリリースされたので、さっそく聴いてみた。…

知的さ光るエレクトロプログレ Minimum Vital

Minimum VitalMinimum Vital は、フランスのバンドで、エレクトロな雰囲気を、古楽器でによって奏でるという不思議なバンド。プログレッシブロックの枠組みでとらえられることの多いバンドだけれども、プログレ界であっても、ほかにあまり類似したスタイルを…

ポンプロックの雄 Pallas もいまだ健在なり

PallasPallas は、80年代にプログレムーブメントのなかで、ポンプロックと名付けられたいくつかのバンドの一つ。Marillion や Pendragon などと同じ時代のバンド。Marillion はその後独自路線を歩んでいくし、Pendragon も一定のリズムで生きながらえて、昨…

Beardfish 新作は懐かしさに構築美

Beardfishスウェーデンのプログレバンド Beardfish の新作、+4626-comfortzone がリリースされたので、さっそく聴いてみた。 コンセプトアルバムこのアルバムは、とても印象に残る憂いに満ちたテーマが何度かあらわれながら、ストーリーを展開してくコンセプ…

やっぱり、iPhone はポタアンで聴くべき

ポタアンiPhone でいい音で音楽を聴きたいとなると、一昔前までは、ポータブルアンプ、通称ポタアンは、一部のマニアしか持ち歩かないものだった。 しかし、イヤホンの高級化に伴って、ポタアンの存在も一般化、さらに、ハイレゾブームもあって、今やそれほ…

イタリアの誇るボーカリスト Francesco Di Giacomo 追悼盤

Francesco Di Giacomoイタリアンロックの代名詞ともいうべきバンド、Banco del Mutuo Soccorso。そのボーカリストである Francesco Di Giacomo は、その表現力豊かなボーカルとともに、巨漢な体型と愛らしい姿からとても愛された存在でもあった。昨年は、つ…

Spock's Beard のライブDVDは Neal の参加もあり

Spock's Beard昨年は常に来日も果たした現代プログレの突破者的バンドである、Spock's Beard。その中心物である Neal Morse 脱退以降、なかなか苦しい状況もありながらも、今もバンドとしての活動を続けている。 そんな Spock's Beard が、プログレフェス Th…

Mars Volta の二人による新プロジェクト Antemasque

AntemasqueMars Volta は、新しさと古さ、ロックとラテン、メロディーと壮絶なアンサンブルなど、さまざまな要素をミクスチャーしたサウンドでロックに新しい風を巻き起こしたバンドであったが、残念ながら、活動を停止してしまった。 そんな、Mars Volta の…

My Brother The Wind の2014年作もまた味深く

My Brother The Windスウェーデンのプログレスーパーグループ My Brother The Wind は、深い味わいのある、Pink Floyd 系なサウンドスケープを奏でるバンド。このバンドの新作、Once There Was A Time When Time And Space Were One がリリースされたので聞…

The Enid の最新映像作品は、かっこいいです

The Enid英国の隠された名バンドの一つである、The Enid。Robert John Godfrey を中心としたバンドで過去は紆余曲折を経るも、また近年活発な活動を行っており、新しい作品からライブ活動までも行っている。 そんなか、Cresendo というフェスティバルでの演…