知的さ光るエレクトロプログレ Minimum Vital
Minimum Vital
Minimum Vital は、フランスのバンドで、エレクトロな雰囲気を、古楽器でによって奏でるという不思議なバンド。プログレッシブロックの枠組みでとらえられることの多いバンドだけれども、プログレ界であっても、ほかにあまり類似したスタイルを見かけないほどのオリジナリティの高いバンド。その、Minimum Vital の最新作で2枚組の大作 PAVANES がリリースされたので聞いてみた。
ミニマル
そのバンド名にも響きとしては感じさせている、ミニマルなサウンド印象がこのバンドの一つの特徴でもあって、一聴単純化されたかのように感じさせるようなリズムパターンの中にアンサンブルをくみ上げて進行させていくスタイルがこれがここでも健在。そのミニマルなサウンドの構築によって、エレクトロな印象を作り出しつつも、そのリズムやメロディー、アンサンブルをくみ上げるのは、古楽器であったりするので、音のエッジとしてはむしろ柔らかく、耳なじみがいい。この繰り返しの妙とサウンドアンサンブルの柔らかさによって、心地よい世界に引き込まれていってしまう。アンサンブル
そう、このアンサンブルがかなり圧倒的なものがって、音の密度が異常に高い。ベースがうねり、キーボードが駆け回り、ギターが奏で、リズムラインが軽快に響く。そして、時々コーラスによる味付けがさらに加わってくる。リズムの良さ
特に、やはり、リズムの良さが特筆すべきだろう。先述のミニマルなサウンド感覚を生み出しててもいる、パーカッションの軽快さはサウンド全体をうまくコントロールしながら色づけしている。このリズム感にすべての楽器がのかって、その密度の高いサウンドを形成している。絶品
古楽器系サウンドといういうと、楽曲そのものに難解さがあるような印象を受けてしまうけれども、Minimum Vital の場合はそこが違って、サウンドそのものはむしろモダンで、それを生かして、古楽器サウンド魅力を追加している。この久々感のある新作もまた、素晴らしい作品です。
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