イタリアのチェンバーロックバンド Calomito はテクニカルでコミカル



Calomito

今回紹介するのは、イタリアの Calomito というバンドの2011年作品 "Cane di schiena"。たぶん、このバンドの二枚目のアルバム。





チェンバーロック

構成がちょっと変則的なバンドで、5人編成だけれども、ドラム、ギター、ベース兼シンセ、トロンボーン、バイオリンという役回りになっていて、結構変則的な構成。この構成からも想像されるように、サウンドは、チェンバーロック系のサウンド。ジャズっぽさは薄い。若干、King Crimson のインストパートの香りが漂うところもある。


アンサンブル

サウンドの傾向としては、こてこてにアンサンブルを重ねるようなジャズロックではなくて、かなり空間をしっかりと持たせるアンサンブル。なので、やはり、チェンバーロックというほうがしっくりとくる。演奏レベルはかなり高くて、こてこてではないながらも複雑怪奇なサウンドが見事に緩急をつけながら穏やかさを迫力を交えて展開されていく。このときの各楽器が適度に主張しあいつつ、絶妙に空間が空けてあるので、各楽器の音をしっかりと聴き込むことが出来るところが大きな魅力と感じた。


コミカルさ

そういったサウンドではあるけれども、シリアスという感じではなくて、時にコミカルと表現したくなるくらいの軽快さを持つサウンド。なので、冷徹感よりも暖かみを感じさせるサウンドで、チェンバーロック系のサウンドでありながら、結構とっつきやすい。チェンバーロック系だと結構聴く側も気合いを入れないと聞き込めない場合があるのだけれども、このバンドのサウンドはそういった要素は薄い。


チェンバーロック好き向け

ちょっと落ち着きのあるインストアンサンブルサウンドも結構好きというタイプ向け。メタル的なインストではなくて、あくまでチェンバーロックサウンドなので、そのあたりのサウンドも結構行けるという人は間違いなくこのサウンドを楽しむことが出来ると思います。
Garden Shed とか、 World Disque あたりで入手できると思います。


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