やりすぎトリオ Aristocrats の新作 Tres Caballeros
Aristocrats
泣く子も黙る凄腕三人組 Aristocrats は、ギターの Guthrie Govan にベースの Bryan Beller そして、ドラムは Marco Minnemann といううまいという言葉だけでは語りつくせない変態的な凄腕がそろったインストトリオバンド。その新作 Tres Caballeros をようやく聴けたのでご紹介。ギター
まずこのアルバムの印象は、 ギターの Guthrie Govan がやりたい放題に引きまくっているというところ。しかも、曲ごとにさまざまなスタイルのメロディーをギターから紡ぎだしている。昭和歌謡みたいな雰囲気もあれば、ジャジーなものから、70年代ロックな雰囲気から、もうなんでも演奏できちゃうんだからって感じのやりたい放題さ。もちろん
そのやりたい放題にさまざまなスタイルを繰り出す Guthrie Govan を余裕で支えるどころか、輪をかけて楽曲を複雑怪奇にしてしまうリズム隊 Marco Minnemann に Bryan Beller もまた、派手なギターの裏で、しっかりとやりたい放題にサウンドを渦巻かせている。楽しい
ってな感じで、やりたい放題にさまざまなスタイルが展開されるというのが、このアルバムで、それは、前作まで以上に自由さが増えた感じ。で、なによりもすごいのは、そんだけやりたい放題引きたい放題なのに、楽曲そのものは難解になりすぎずに楽しいというところ。
こういう凄腕インスト系って段々一般人の感覚から離れたところに行ってしまいがちで、でも、まぁそれがそれでマニアにはたまらないところがあるのだけれども、このバンドの場合は、わかりやすくて楽しいサウンドの領域で、そのやりたい放題を展開しているところがすごい。
意外と
なので、インスト作品でありながらも、意外とどんな人でも楽しめる作品であると思う。なので、音楽が好きで、いろんなサウンドに触れてしまいたいって思っている人がいたら、ぜひともこの作品にトライしてみてもらいたいと感じる。インストバカテクだけれどもきっと存分に楽しめます。