The Enid の新作は豊かなボーカル表現を旧作のフレーズを交えて
The Enid
英国の誇るシンフォニック系プログレバンド The ENID。一時期の休止期を経て、再び活発な黄金期を迎えているともいえる今日この頃。その The Enid から、2015年に2枚リリースするという作品のうちの最初の一枚にあたる The Bridge がリリースされたので聴いてみた。
Joe Payne
なんといっても、Joe Payne の活躍。かつては、演奏力は圧倒的なものの、ボーカル力は薄く、むしろヘタウマな味わい路線で、うまく演出していた The ENIDであるのだけれども、Joe Payne の加入により、状況は一変。むしろボーカルの表現力が前面にでてくるという現在のスタイル。過去の作品を
このバンドスタイルの変化がもたらしたと思われるのが、この新作を含む三部作の方向性だろう。旧作の要素をちりばめた楽曲に、時に新たなボーカルを付加して、ボーカルを中心とする楽曲に生まれ変わらせている。この The Bridge でも、さまざまなフレーズに聞き覚えのある The Enid サウンドを感じながらも、Joe Payne の強力なボーカルにより、あたらな生命が吹き込まれた作品が並ぶ。聴きやすく
その結果、各楽曲がブラッシュアップされ現代的にアレンジしなおされて、そして、何よりも聴きやすくなった。これは、The Enid の新しいファンを獲得するに最適な方向性でもあると思われる。のみならず、過去からのファンとしても、現代にアップデートされた彼らの楽曲はそれはそれで魅力的な聴きごたえがありながらも楽しさに満ちている。これからのファンにも
というところからすると、The ENID をまだ味わったことのないファンにも訴える作品がこの The Bridge ともいえる。ぜひとも、まだ The ENID の作品を聴いたことのないというファンに聴いてほしい一品であります。関連リンク：
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