Flower Kings のキーボーディストのソロ
Tomas Bodin
スウェーデンのプログレ重鎮バンド、Flower Kings は、その、本体の活動は、若干休止気味なのだけれども、今年は、メンバーのソロなどサイドプロジェクトがお盛んな状態であった。そんななか、さらに今回登場したのが、不動のキーボーディスト Tomas Bodin のソロアルバム。プロジェクト
そのアルバムタイトルは、You Are で、彼が構想しているプロジェクト作品の第二弾。ちなみに、第一弾は、I Am と題されたそれだった。で、次に来るのは He/She is だったか、なんか、そんなものが予定されていたはず。で、その、I AM と題された作品は、非常に良くできたプログレッシブロックアルバムで、本家 Flower Kings の作品を上回るといってもいい出来だった。
ということで、その続編として予告され続けていたこの作品、You Are は待ちに待った作品。
Eggs & Dogs
今回の作品は、Tomas のソロではあるのだけれども、名義はバンド名義になっていて、Eggs & Dogs というバンド。4人編成でそのうちのひとりは、Roine Stolt の兄弟であり、Flower Kings のメンバーでもあったことのある Michael Stolt。作品
というところで、聴き始める。一聴して感じるのは、やはり、これはバンドのアルバムであるということ。キーボードに偏りすぎることなく、ボーカルパートも十分に生かした作品になっていて、バンド演奏を感じさせてくれるそれ。なので、名義がバンドなのも納得できる。全体のサウンドは、ミドルテンポなロックサウンド。ちょっと間違えるとAORっぽい。激しさは無くて、明快なロックサウンドに、ボーカルパートを生かしながら、分かりやすいコーラスワークも使う。なので、曲が長かったり、構成が変転したり、変拍子使ったりとプログレ要素は詰まっている作品ではあるけれども、プログレ度は薄い。
あと、ゲストで多くの人が参加している。
大作
アルバムのとりを飾る作品は、20分を超えるそれで、如何にもな立ち上がりから、心地よいキーボードサウンドで開始する。この作品が、このアルバムの特徴を象徴しているとも言える。演奏的にはあくまでシンプルであり、むしろ、世界を描き上げることに力を注いでいるそれで、分かりやすいフレーズを効果的に使いながら、ゆったりと進行していく。せっかちな気分にブレーキをかけてくれるようなそんな作品。
Tomas Bodin流
というところで、結果的に感じるのは、Flower Kings を Tomas Bodin 流に料理したらこうなるのですねというところで、Flower Kings の世界感の影を若干感じるそんな作品。落ち着いたボーカル曲なので、ネオプログレ的なアプローチが好きな人にはお勧めです。
ちなみに
ちなみに、このアルバム、多分、自主制作なのだと思う。一応、レコード会社的な名前がクレジットされているけれども。この作品を取り扱っている明確なサイトはなくて、Tomas Bodin のサイトに書いてあるアドレスに直接連絡を取って、Paypal でお支払いしましたというのが、私のパターンでした。
まぁ、日本では、その手のお店に行けば、輸入盤で売っていたり、あと、直輸入盤扱いでマーキーが取り扱っているので、そのあたりの手段で入手するほうがラクだと思います。
関連リンク:
Tomas BodinEggs And Dogs on MySpace Music
dLINKbRING.Music.Tomas Bodin
関連サーチ:
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