超絶に爽快なサウンドを Moon Safari の Lover's End



Moon Safari

今回紹介するのは、スウェーデンのバンド、Moon Safari の3枚目のアルバム "Lover's End"。
このバンドは、デビューアルバムでは、Flower Kings の Toms Bordin がプロデュースをしていたバンド。それも頷けるサウンドで、超ドさわやかなサウンドを展開するバンド。
6人組のバンドで、楽器構成は、オーソドックスだけれども、全メンバーが歌えるバンドでもあるみたい。なので、コーラスワークもかなりの聴き所。





爽快

一聴してすぐに感じるのは、そのあまりにも爽快すぎるサウンド。印象としては、80年代以降のポップさを存分に取り入れていたYESのサウンドをさらに現代的にしたような感じか。爽快さという側面だけで言えば、Flower Kings をもしのぐサウンド。ある意味、アクのなさ過ぎる爽快感は、人によっては、むしろ敬遠したくなるそれかもしれない。


アンサンブル

早速、この作品についてだけれども、ボーカルを主体としたサウンドで、そのメロディーラインがあまりにも、メロメロというのが全体の様子。ハイトーンで歌い上げるメインボーカルを、コーラスがサポートして、それらをリリカルなキーボードサウンドと突き抜けるギターサウンドが彩るメロディーは、プログレが好きでありながら、実は80年代のポップなロックサウンドも好きだというような人には、たまらないそれ。
しかも、その爽快なメロディーラインにばかり、最初は聞き惚れてしまうのだけれども、インタープレイでのアンサンブルもなかなかのもの。ちょっとドラムがどたどたしい気もするが、ギターとキーボードがそれぞれきらびやかなソロで彩るアンサンブルは、聴き所満点。


冬に

北欧サウンドだからなのか、たまたまなのかはわからないけれども、なんとなく、この冬の季節によくあうサウンド。絶妙なコーラスワークで綴られる Southern Belle なんかは、特にそう。コーラスの背面に感じられる静寂がなんとも、冷たい雰囲気を漂わせながらも、コーラスワークは暖かく響く。
また、このアルバムは、なんとなくコンセプトっぽくて、たぶん、失恋な内容になっているのだと思うけれども、曲調は、先述の通り、それをもの悲しく歌うのではなくて、思い出も含めて、明るく進むというところか。





コーラス

この作品は、twitter の TL上で結構話題になっていたので買ってみることにしたのだけれども、確かに、話題になるだけのことはあって、大正解。この、Beach Boys とは、違うけれども、絶品のコーラスワークを存分に使いながら、爽快なメロディーで駆け抜けるそれは、本当に心地よい。しかも、その合間には、変拍子をかませたり、キーボードのソロが光るインストを絡めてきたりするところも、にくい。


絶品

というところで、ハードなサウンドが好みの人には、まったくもって、甘すぎるサウンドだとは思いますが、メロディアスなサウンドも好きなプログレ好きにはたまらないそれ。それどころか、この爽快なサウンドは、プログレファンを超えて好まれてもおかしくないと思う。


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