2012年を自分のブログから振り返る-音楽編
掉尾
さてさて、2012年を振り返るの掉尾を飾るのは、音楽編。今年も、100枚強のCD・DVDを入手しました。世間では、CD不況だなんだと言いますが、好き者はちゃんとCDを腐るほど買っているのです。ということで、そんななかから印象に残ったものを見つけ出すってのは、特にやはり、時間的な影響も強くて、2012年初頭の作品は、若干印象が薄れがちになってしまいます。
王道プログレ編
ということで、まずは、王道プログレ編から。70年代から活動しているバンドの復活から、80年代、90年代、2000年以降と、多種多様な世代のバンドが、2012年も活躍しておりました。そんななかから、堂々ベストアルバムとなったのは、Marillion "Sound That Cat't Be Made"(ブログはこちら)。
独自の世界を構築し、そして、進化し続けるバンド Marillion。この"Sound That Cat't Be Made" でも、アンサンブルから静寂まで、どこを切っても美しい世界を展開しています。なによりも、美曲"The Sky Above The Rain"は美しい逸品でした。
次点は、The Pineapple Thief "All The Wars"(ブログはこちら)。
少しポップロックな要素が新機軸と成ったアルバムで聴き心地の良い作品でした。
プログレメタル編
お次は、メタル系な要素も含むプログレメタルなベストアルバム。悩ましいながらも、ベストアルバムは、Devin Twonsend Project "EPICLOUD"(ブログはこちら)。
Devin らしい多様性豊かな作品で、楽しくてたまらないポップチューンから美しいバラッド、力強いメタルチューンまで、楽しさが詰まったアルバムでした。
そして、僅差の次点は、Coheed and Cambria "Afterman: Ascension"(ブログはこちら)。
2枚続きの作品の前編ですが、相変わらずの壮大さとポップさをメタルサウンドで料理するこってりサウンドはやみつきになってしまうと離れることが出来ません。
ジャズロック編
お次は、ジャズロック。ちょっとジャンル分けが難しくて、メタル系以外のインスト系バンドはこちらに入れてしまっています。ベストアルバムは、Thinking Plague "Decline And Fall"(ブログはこちら)。
Henry Cow などを想起させるような変則的で、しかし、馬鹿テクな作品。切り刻まれたようなサウンドがパッチワークのように紡がれていくサウンドが刺激的でした。
次点は、ライブも凄かった Farmers Market "Slav to the Rythm"(ブログはこちら)。
女性ボーカルの入った曲があるなど、従来のバルカンロックのダイナミズムをさらに拡張したハイテンションアルバムでした。
復活編
お次は、復活編。どのくらいからの復帰を復活というのかというところはありますが、やはり待ちに待ったというのが、Anglagard "Viljans Öga"(ブログはこちら)。
メロトロンサウンドを生かした北欧幽玄プログレの先駆者でもある彼らですが、活動休止以降もっとも再活動が待たれていたバンドの一つ。そして、ついにその新作がリリースされ、往年の美しき幽玄な世界を再び我々に聴かせてくれました。2013年には来日ライブも予定されているので楽しみです。
次点は、復活というほどでもないですが、Flower Kings "Banks of Eden"(ブログはこちら)。
こちらも、久々のアルバムで彼ららしい世界を聴かせてくれました。また、こちらも来日ライブが予定されておりますので、楽しみです。
ニューカマー編
お次は、新人編。なかなか、選考が難しくて、これを新人といっていいのかというところはありますが、Flying Colors "Flying Colors"(ブログはこちら)。Mike Portonoy に、Neal Morse などが参加したスーパーグループ。ポップでロックでちょっと懐かしい感じのするサウンドはさうが凄腕メンツによる実力を見せつけるアルバムと行った感じでした。
ライブアルバム編
長くなってきましたが、お次はライブアルバム編。映像ものと音源のみもおとありますが、ごった混ぜでの評価と成ります。ベストアルバムは、Steven Wilson "Get All You Deserve"(ブログはこちら)。
Marco Minnemann を始め凄腕でバックバンドを固めたライブ作品は、バックバンドの演奏技術もあり、Steven による世界が見事に再現どころか、アルバム以上にすばらしい世界として表現されておりました。
次点は、Devin Townsend Project "By a Thread"(ブログはこちら)。
発売元 : Inside Out U.S.
発売日 : 2012-06-19 (9CD)
売上ランク : 86351 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 5,835 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
DTP四部作のライブを全てを納めた貴重な作品でした。
メジャー編
最後に、メジャー編。プログレとは少し離れますが、プログレ的な要素を持つメジャーバンドも結構最近は存在しております。そんななかから、ベストは、Jonsi "We Bought a Zoo"(ブログはこちら)。Jonsi のソロ Go からの楽曲も多く含みますが、同名映画のサントラであるこのアルバムは、映画サントラであるが故のトータル感がいい方向へ作用していて、Jonsi の柔らかい世界観がより実感できる作品となっておりました。
ベストソング
最後は全てのジャンルまとめて、印象に残った曲ということで、ベストソング。ベストソングは、Marillion "Sound That Cat't Be Made" から "The Sky Above The Rain"。王道プログレ編でも触れましたが、あまりにも美しい作品でありました。
第2位は、Devin Twonsend Project "EPICLOUD" から "Divine"。パワーチューンの間に挟み込まれた美しきバラッドは感動してしまいそうなほどの美しさ。
第3位は、Flying Colors "Flying Colors" から "The Storm"。思わず口ずさんでしまいそうなパワーポップチューンはかっこいい一曲。