Magic Pie の新作は、完成度の高いポップなプログレです
Magic Pie
今回紹介する Magic Pie は、ノルウェーのバンド。ちょっと、経歴を掴み切れていないのだけれども、デビューアルバムは,2007年にリリースされていて、今回レビューするアルバムは、、2011年の新作 The Suffering Joy と題された作品で、3枚目のアルバムに当たる。正統派
私は、このアルバムで初めて彼らのサウンドに触れるのだけれども、サウンドの印象としては、正統派のプログレサウンド。Yes サウンドにポップ感をまぶしていったようなそれで、The Flower Kings だとか、Sattelite だとかそのあたりのサウンドと、Shadow Gallery のサウンドの中間にあるような印象で、プログレにポップさを持たせつつハードエッジな音も持たせている。組曲
この作品、のっけから、25分弱の組曲から始まる。プログレ王道を行くような組曲であって、変化球的な要素はない作品ではあるのだけれども、突飛な展開で驚かせるようなタイプのバンドではなくて、しっかりとサウンドを構築していくとそういうタイプ。そして、それを堂々と完成させているからすばらしい。この組曲は、歌詞もちょっとした人生哲学的なそれで、そのあたりもとてもプログレらしい。
思わせぶりなイントロから、楽曲を展開させていって、適度なアンサンブルや、一部ゲストの女声ボーカルも入るコーラスワークを交えながらの展開は、まさに堂々としたすばらしさ。落ち着いて聞き込める。
安定
この組曲で、このバンドの特徴が全て説明しきれる。キーボードとギターで曲に味わいをつけながら、ポップなメロディーラインで曲を展開していき、特にサビにあたるようなところでは、コーラスワークも交えて盛り上げるという。その後に展開されていく楽曲も、安定してこの要素を持たせて展開している。こう書くと一本調子になっているのではと思われるかもしれないが、そう言ったことはなく、曲ごとに様々なパターンの展開のさせ方をしている。終始
というところなので、非常に落ち着いて楽しめる作品。恐らく、The Flower Kings にあるような、圧倒的に聞き手をノックアウトさせてしまうような超メロディアスなパートがどこかに挟まれていたりすれば、一躍トップバンドに躍り出るようなそんなレベルだと思う。逆に言えば、終始安定していて破綻することなく心地よく聴き通せるのだけれども、ぐっと心に残るものがもう一つ無いというところもある。ただ、これはちょっと贅沢な要求なのだけれども。
お薦め
というところで、いろいろと刺激的なサウンドもいいけれども、やっぱり、正統派プログレなサウンドも好きってかたには、間違い無くお薦めです。ちなみに、私は、Garden Shed で入手しました。
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