IZZ というアメリカのバンドを見つけました
IZZ
今回紹介するアルバムは、アメリカのIZZというバンドの The Darkened Room という作品。私は、このバンドの作品を聴くのはこのアルバムが初めて。それどころか、このバンドの存在も知らなかったのですが、しかし、結構活動は長くて、1999年にアルバムリリースしていて、この作品が、スタディオアルバムとしては、5枚目ぐらいにあたる。アメリカ
あまり詳しく知らない状態で聴き始めたのですが、サウンド的には、なんと無く Satelite などのポーランドあたりのプログレに近い味わいに感じられて、アメリカのバンドとは気づきませんでした。サウンドは、そういう系統で、YES とか、 Spock's Beard 系列の明瞭な音傾向で、軽快に複雑なアンサンブルをこなしながら、ボーカルパート、コーラスワークも重視するというタイプ。
アルバム
作品は、コンセプトアルバムっぽい感じで、ジャケットも含めてダークな色合い。ただ、ダークというよりは、シリアスという感じで、音的には、先述の通り、陰から攻める感じではなくて、あくまで陽側。完成度の高い
で、このアルバムが、何とも完成度が高い。これ以前のアルバムを知らないので、これが彼らのそもそもの実力なのか、これが傑作なのかは分からないけれども、少なくとも、このアルバムの出来がいいのは間違い無い。まず、なんといっても、各楽器の演奏がかっちりしていて、一方で、適度にソロで遊ぶところが、アルバムとしての完成度を上げている。
一聴すると、普通のポップ・ロックぽくも聞こえるようなタイプなのだけれども、ちゃんと聴くと、結構複雑なリズムパターンをなんなくとアンサンブルしている。
ギターは、アコースティックとエレクトリックとをいずれもそつなく弾きこなすし、キーボードは、Moog 系のアナログキーボードを感じさせる粘っこく伸びる音を出してきて、キーボード音好きには溜まらないし、ベースは Chris Squire タイプとはちょっと違うかもしれないけれども、単にリズムラインにおさまるのではない押し出しぶり。
コーラス
で、さらに、歌えるメンバーが幾人かいるのに加えて、女性ボーカルもいるので、コーラスワークはなかなかのもの。まぁ、そこを全面に押し出しているという印象はないのと、絶対的な個性のあるボーカリストという感じではないというところはあるけれども。ってことで
というところなので、ネオ・プログレというのか、2000年以降のプログレサウンドのなかでは、王道を行くというタイプのサウンドで、その中でも、かなりの完成度を誇るアルバムが、この IZZ の The Darkened Room 。ネオ・プログレ系サウンドは一時期ほど作られなくなっているのが現状なので、その中で、まだまだ終わってはいないというところを主張しているようなそんな作品だと思う。
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