ノルウェーの Wobbler はとても心地よいヴィンテージプログレ



Wobbler

White Willow のメンバーでもある Lars Fredrik Froislie を中心としたプログレバンド Wobbler。その存在は知っていたのだけれども、私は、機会が無くて今まで聴いていなかったのだが、2011年新作がかなりいいという噂を耳にして、聴いてみることにした。アルバムタイトルは、Rites at Dawn。





ヴィンテージ

キーボードには、メロトロンやモーグハモンドオルガンなどのヴィンテージ系の楽器を使用するバンドで、さらに、その楽器を使っての楽曲そのものも、70年代の古き良きプログレサウンドを踏襲したヴィンテージプログレを聴かせるバンド。
昨今は、レコーディング技術もあってか、緻密に音が敷き詰められたサウンドに仕上がっているアルバムが多いと感じるけれども、このバンドは、そのあたりもヴィンテージを意識しているのか、適度な空間が残された音空間を作り上げている。なので、かなり雰囲気のある作品に仕上がっている。


Yes、Gentle Giant

サウンドの傾向は、YES や Gentle Giant を想起させるような、幻想的な雰囲気とタイトな演奏が入り交じる展開の中に、ハイトーンボーカルとそして緻密なコーラスワークが重ねられていくというようなサウンド展開。とくにリードボーカルは時に Jon Anderson のようにさえ聞こえる。
高速感やメタリックな色合いは全く無縁で、何も情報がなければ、70年代のバンドの発掘作品ではとさえ思ってしまいそうなサウンド


心地よい

このヴィンテージな雰囲気に包まれながらも、緻密にそして、幻想的に構築された世界がとても心地いい。プログレメタル系の刺激的な音楽が最近は多くて、そういった刺激に思わず興奮してしまいがちなのだけれども、こういった落ち着いた雰囲気によって作り上げられたサウンドも、こうやった改めて聴いてみるととても心地よい。


おすすめ

ということなので、70年代のプログレバンドから聞いているプログレファンにはたまらないサウンドだと思う。さらに、最近のプログレから入ったのだけれども、70年代のプログレにも興味があるなんて人にも、このあたりのサウンドを一度聴いてみるというのは悪くないだろう。結構おすすめできる作品です。


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Rites at Dawn
発売元 : Pid
発売日 : 2011-05-24 (1CD)
売上ランク : 51224 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,735 在庫あり。
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