レベッカ・ホルンは、東京都現代美術館にて



レベッカ・ホルン

ということで、久しぶりに東京都現代美術館に行ってみた。展示は、レベッカ・ホルンという人の展示。私自身は、このアーティストのことは、全く知らなくて、今回の展示で初めて知りました。
動きのある展示作品の他に、パフォーマンスや映画などの作品も制作している人で、今回の展示も、絵画、動きのあるオブジェ、静物オブジェ、インスタレーション、映像、映画とあり、マルチメディアな展示。


オブジェ

まずは、オブジェと絵画が3階の展示室にて展示されている。特に、興味を惹くのは、オブジェな作品はモータと歯車などが組み合わされていて、動きのある展示作品になっているというところ。で、これが、またタイミングによって動いたり、そうではなかったりで、実際には、結構な頻度で動いているのだけれども、気がつかないでいると、動くタイミングを見失うかもしれないので注意。
この動くオブジェは、その動きを介して、コミュニケーションを表現しているようでもある。それは、時に敵意のようでもあるし、一人あそびのようでもあるし、挨拶のようでもある。
また、区切られた一角では、水面を定期的につつく棒と、その回りに詩を照射するプロジェクタおよび環境音楽によって構成された作品がある。水面に反射する詩とダイレクトに照射される詩が壁を動き回っていて、時々棒によってつつかれた水面により、詩が波打つという構成で、そこを包み込む環境音楽もあり、どこか、宗教的な静寂を感じる作品でもある。


映像

で、今回の展示の特徴的なところは、映像。1階の展示質に移動すると、4部屋ほどが区切られて用意されていて、それぞれにプロジェクタにて、壁に映像作品が映し出されている。さらに、それぞれの区画では一つの映像作品ではなくて、複数の作品が交代で上映されているといった具合。で、さらに、結構長い作品が上映されている。
ということは、つまり、まともに鑑賞しようとすると、膨大な時間が必要であるということ。ちゃんと椅子も用意されているので、気合いを入れれば、結構見る事は出来ると思うのだけれども、なかなか、困難。特に私は、そういった展示であるという事前情報をもっておらず、夕方の閉館までそれほど時間が残されていないタイミングで訪れたので、じっくりと見るほどの時間はなくでした。
ただ、断片的には見る事ができたので、まぁまぁ楽しめたかなというところ。
映像作品の展示としては、ここまで割り切るというのも確かに一つの手法だと思う。


身体

というところで、展示全体に感じたのは、身体についての作品が多いところ。ダンスとか、パフォーマンスもやっているという作家なので、ある意味では当たり前なのかもしれないけれども、パフォーマンスのいくつかは、身体の拡張であったり、身体の拘束であったりするし、動くオブジェは身体の切り取りのようでもある。詩の照射は、身体の内部への侵入のようでもあるし、精神病棟的な映画については、身体と精神の関連性を扱っているようにも感じる。
特に、ダンスとアートとして行う人には、その身体は重要な関心の対象であることは、しばしばあって、マシュー・バーニーなどはその最たるものだろうし、事例を挙げればきりがないと思う。
といったところで、身体とは、どういったものだろうかなどと夢想しながら、鑑賞してみると何かをより感じ始めることが出来るように思います。




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関連リンク:
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