ポーランドの INDUKTI の IDMEN はヘヴィーにかっこいい

ポーランド

ポーランドの INDUKTI はヴァイオリニストがメンバーにいるプログレ系ヘヴィーロックバンドで、King Crimson や TOOL を思わせるヘヴィーサウンドを奏でるバンド。そのバンドの2009年新作、”IDMEN” を聴いてみた。

のっけから

で、これが期待に違わぬヘヴィーサウンドが、のっけから登場して、いきなり興奮させられるすばらしさ。ヘヴィーなきしむようなギターリフの合間をヴァイオリンがゆったりとのたうち回る。重々しく不気味な雰囲気を全体に充満させて、ヘヴィーに進む。この1曲目で、このアルバムの評価は決まったと言っても過言ではないと、そう感じた。ここで一気に心を奪われると、その後のサウンドがしっかりとしみこんでくる。

叙情性

ヘヴィーなサウンドから一転すると、同じ暗さでも叙情性を感じさせるそれへと展開する。とらえどころのないスローなのだけれども、絡み合うリズムの上でやはり絡みあるヴァイオリンとギターのサウンド。静かで不気味な暗鬱。
そう、まさにこの暗鬱さがこのアルバムを支配している。そして、それはヘヴィーに展開されたり、スローに展開されたり。TOOL にあるそれとも、King Crimson にあるそれとも、また少し違う。

歌者

このアルバムには、歌者が3曲入っていて、いずれもゲストヴォーカリストが詩の提供と共に歌っている。最初のボーカル曲は、物語を持った、展開で、ちょっと垢抜けて無い感じがするのだけれども、逆にそれがいい味になっている。別の2曲のボーカル曲は、正にヘヴィーロック。TOOLの影響を強く感じさせるそれ。だけれども、そこに独特な民族音楽的なフレーズが出てきたりして、独自な要素がにじみ出す。