資生堂ギャラリーにてセカンドライフより 曹斐



曹斐

現在資生堂ギャラリーにて開催している展示は、中国のアーティスト、曹斐(ツァオ・フェイ)の展示で、12月20日まで。


セカンドライフ

この作家の作品はいくつかのタイプがあるみたいですが、今回の展示は,セカンドライフを利用した作品というかプロジェクトからその一部を切り取っての展示。
具体的には、セカンドライフ内にこのアーティストが構築した3Dバーチャルシティー RMB City にて、展開してされている様々な活動の中から切り取られたものがここに展示されているという理解でいいのだと思う。


中国の縮図

このRMB City は中国をあえて象徴させていて、見てこれと分かる中国の代表的な建築物やオブジェクトがそこに構築されている。それらが、中国をある意味では批判的に、表現しているようでもある。


ちょっとストーリー過ぎか

広い壁面に映し出されているのは、なにやらストーリーを持たせた物で、アニメ的なそれに感じた。ずっと見続けようという気分ではなかったので、一体何が描かれていたのかまで分からなかったのだけれども、ストーリーは別に作りあげる必要は無いのではないかと、まぁ、比較的ミニマルなものが好きな私には思えた。3Dバーチャル空間という時点で、一瞬では切り取れない裏の部分が大量に生成される状況である以上、さらに、そこに埋もれた何かを作り出して、発掘しなければ見いだせないものをつくる意味があるのかと。


困難

ただ、正直言って、この全貌を理解するのは難しいだろうし、参加することで見えてくる何かという感じもする。
このRMB City という活動が実のところどんな具合なのかは、知らないし、セカンドライフの中に入りこんで、見に行こう思うほどの興味もないのだけれども、むしろ、そういった大々的なようで、密やかに、公開されているような隠蔽性にむしろ意味があるようにも思う。無意味そうな行動に意味の陰を付け加えるけれども、他者には侵略されにくいそれとして。
そのことが示唆する意味が大きい気もする。




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