メタルでジャズな Panzerballett の作品がちょっとポップさもあり

Panzerballett

ドイツのバンド Panzerballett は、メタルをベースにしながらもテクニカルな演奏とブラスも加わったジャズライクな演奏が魅力的なバンド。
その2012年の作品 Tank Goodness を今更効いてみた。

メタルジャズ

基本は、リフをザクザク刻みながらも、テクニカルで複雑な構成をもつ楽曲を展開するプログレメタル的なサウンドなんだけれども、サックスがメンバーに入っていることもあり、ジャズ的な要素も多分に取り入れられたサウンド。
これが結構おしゃれに決まってくるので、混沌としたメタルリフからしゃれたジャズな展開へと切り替わるあたりがこのアルバムでもかなり面白い。

ポップへ

で、そこからさらなる驚きへとつながるのはゲストボーカルによる少しポップなサウンド。違うバンドの曲が入ってきたと思うぐらいの展開の落差に、驚きと共に、しかし、そのポップなメロディーが聴きやすくて、それまでとはまた違うテンションが上がる。

三位一体

そんな感じで、メタルとジャズにポップが三位一体で構成されたサウンドが特にアルバム後半になると力強く進む。ここが聴き応えがあると共に、曲が楽しくて、複雑さと楽しさが混じりあった曲に虜にならざるを得ない。

掉尾

そして、アルバム最後を飾るのは、ジャズの名曲 Take Five のカバー。5拍子の聞き慣れたメロディーによって推し進められていくサウンドはかっこいいんだけれども、しかし、メタルアレンジが効きまくっているので、途中から複雑怪奇なメタルチューンへと変貌、終盤はドラムソロも交えながらかっこよくエンディングへ。