muse の新作はよりクラシカルに感動的に
The Resistance
現在のロックシーンの重要バンドの一つといってもいいであろう muse の2009年新作 The Resistance がリリースになったので、早速聴いてみた。基本路線は変わらずに
このアルバムを聴いてすぐに感じるのは、今までの路線から大きく逸脱するような作品ではないということ。独特の若干粘着性のあるボーカルによる嵌りやすいメロディーラインを、ちょっとずらし気味だけれども、明確なリズムと、うにょうにょしたキーボードサウンドがバックを支えるという展開は今回も健在。なので、ファンであれば、まずは安心して聴くことの出来る展開。
クラシカルに
一方で、ただ今までを踏襲しているだけでもないのが今回の作品。もともと、このバンドはプログレッシブ・ロックのニュアンスを感じさせる音であったり、グランドピアノを普通に使ったりしていたので、クラシック的な要素はあったのだけれども、それがより強くなっているのがこのアルバムの特徴といえると思う。完全にクラシックの曲からの抜粋によるピアノソロが入っていたりもする。大曲
そして、最後の3曲がExogenesis: Symphony と名付けられた組曲形式の大曲。壮大なオーケストレーションによって開始を告げる Part1。そして、クラシカルなピアノを中心とした構成から開始され徐々にロック的な盛り上がりへと展開する Part2。そして、最後の Part3 はとても静かなピアノ曲で、それは、強引に引用すれば、The Enid のRobert Jon Godfrey が弾きそうな感動的なシンフォニック・ロックに仕上がっている。この最後の大曲は、往年のプログレサウンドの中でも、クラシックよりな上記の The Enid (大多数の Muse のファンはこのバンドのことは全くしらないだろうけれども)にも迫りそうなすばらしいシンフォニック・ロックである。
すばらしい
ということで、彼らが今まで築いてきたサウンド傾向を踏襲しながらも、新機軸を出してきているのが今回のアルバムで、さらなる彼らの展開を感じさせるそれに仕上がっている。生粋のシンフォニック・ロックしか受け付けないという人には物足りないかもしれないけれども、シンフォニック・ロックファンで少し違う視点からのそれを求めるファンにとっても聴いてみる価値があるアルバムだと思う。ちなみに
ということで、またまたちなみにですが、この作品も、また、エディションがいくつかあって、CD単体のものと、メイキング映像が入っているDVD付きの物、そしてさらには、上記のCD+DVDに加えて、アナログ盤とそして、各種形式のデジタル音データが入っているUSBメモリがついているというデラックス盤までがある。私は、CD単体ものを買ったので、DVDがどういう内容だとかは分かりません。
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