叙情派プログレメタラー SYLVAN の Force of Gravity



ドイツから

ドイツの中堅バンド、SYLVAN の恐らく7枚目に当たるアルバム、Force of Gravity を聴いてみた。ちなみに、歌詞は英語です。


叙情派

プログレメタラーとタイトルづけてみた物の、こてこてにテクニカルに展開するバンドではなくて、むしろ、叙情的な雰囲気を持ったバンド。曲によっては、メロディックパワーメタルと呼びたくなるようなものもあって、テクニックというよりは、味わいで勝負するタイプ。編成もオーソドックスな5人組。ただ、アルバムでは曲によって、ストリングスを大胆に入れていたりする。


微妙なところ

で、今回のアルバム。アルバム全体を通して、メロディアスな展開の曲と、叙情的な柔らかい展開の曲とが交互に登場するというところ。大きな山を作るというよりも、押しては引いていく感情の波を描ききっている作品と言える。
そういった、叙情的なところを前面に押し出していることもあって、曲展開などには、目新しい物はないだけに、強烈な印象を残すというところはない。また、叙情的なだけに重要なのがボーカルなのだけれども、悪くは無いのだけれども、なんかスタディオアルバムの割に不安定感を感じさせるところが、ちょっと私としては、入り込めない要因になってしまっている。この歌唱をへたととるのか、味わいととるのかで印象は全く異なるとは思う野でけれども。


でも泣けそうです

ただ、この全体にあるもの悲しさというのか、溢れ出しそうな感情というのかは、絶品で、最初の何回か聴いただけだと上記のような印象なのだけれども、何度か聴き込んでいる内に、この叙情がぐっと心に入り込んでくる。曲によっては、ちょっと泣けてきそうなほど。
特に、エレピのリリカルでシンプルなサウンドをバックにした楽曲などはとても感情的。例えば、3曲目の Isle in Me などは、超絶品のバラッド。丁度この秋へと向かうこのシーズンの夜には、しっとりとしみいるそれは、とても感動的です。


叙情派むけ

ということで、この作品は曲に味わいというのか感情を強く求める人には、お薦めできる作品ですが、テクニカルさや変態性を重視する人には、全くもってお勧めできません。




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