思想と芸術の融合 ルドルフ・シュタイナー展をワタリウムにて



ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナーは、ゲーテ研究家としてスタートし、その後人智学協会を発足させるなどした人物。思想家というのが一つのとらえ方に成るのだと思うが、ゲーテアヌムなどの建築の設計や、神秘学的な思想の教育者としての側面をもつらしい。
そんな、ルドルフ・シュタイナーが講演の時に書いていたという黒板とその説明文章を中心とした展示がワタリウム美術館で開催されていたので見に行ってきた。


黒板

展示の中心は、彼が講義で描いた黒板の板書。ただ、普通の板書は、言葉を書き連ねていくだろうが、彼のスタイルは、抽象的な形状を描いて、それを言語によって説明するスタイル。もともと、講義の内容自体も思想的な要素が強かったのだろう。哲学的な注釈と共に展示される板書の形状は、形而上学的であり、かなり、脳が刺激される。
ある種の抽象画と言えるノだろうけれども、ある種の概念や思想は時にたとえ話で表現されるように、情景そのものであるともいえ、抽象画には時に思想のみ成らず感情が入り込むが、この板書には、感情の要素は少ないのではないかと思う。


思考が浮遊する

そんな板書の形状を見ていると、様々な思考が誘発されて、浮遊していく。この感覚が心地よくて、そこに描かれている絵であったり、そこに書かれている言葉だったりにも感銘を受けるとことはあるのだけれども、それ以上にその空間を体験することで訪れる脳の変化のほうがこの展示の重要な要素であるとも思う。


建築

一方で、建築設計という側面もある彼であるが、火災により焼失してしまった第一ゲーテアヌムの写真や現在もある第二ゲーテアヌムに冠する映像なども印象的。特に曲線を中心としている造形は、他の建築とは一線を画すところもあり、神秘主義集団としての側面があるが故か、宗教施設てきな印象もする。


脳の活性化に

ということで、ルドルフ・シュタイナーの思想の一端に触れつつ、様々な思いにはせるという意味でとてもいい展示だと思います。

関連リンク:
ワタリウム美術館
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ルドルフ・シュタイナーの黒板絵
発売元 : 日東書院本社
発売日 : 2014-03-20 (大型本)
売上ランク : 199414 位 (AMAZON.co.jp)
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