ペルーの土着プログレメタル Flor de Loto
Flor de Loto
Flor de Loto は、ペルーのプログレ系バンド。2004年くらいから、アルバムをリリースしているので、それなりに歴史のあるバンド。私は、最近しって、その最新作、Nuevo Mesias を聴いてみたのであります。土着
かなり、土着感のある粘着質なサウンドがイタリアンロックの土着感とはまた少し違うテイストの土着感で、その味わいがかなり楽しめるサウンド。一方で、ドラミングやギターリフなどには、メタルな要素がふんだんに盛り込まれていて、ラディカルトラッドメタルとか、わけのわからないジャンルわけをしたくなるようなサウンドスタイル。
熱い
激しいドラミングと共に、熱く歌い上げるボーカルパートは情熱的で、ロック魂あふれる。特に、カップリングでついているDVDに納められたビデオクリップは、80年代なにおいがぷんぷんするようなちょいとネタになりそうな要素もある映像ではあるものの、ボーカルとドラムに加えて、フルートやギターが熱くアンサンブルするさまを楽しめる。かなり熱いサウンドをもったバンドで、どうしてもひねりすぎてクールに決めたくなるところはあるのだろうけれどそういった迷いはなく、ひたすら攻めていてかっこいい。
とはいうものの
一方で、ブラスを使った少しジャズテイストなサウンドがあったり、キーボードがリリカルに奏でられるサウンドがあったりと、基本は土着系なサウンドでありながらも、多彩さがあって、垢抜けないかっこよさと、垢抜けたかっこよさが同居する。ジャケット
それから、このバンドの特筆すべきところのもう一つはジャケットアート。南米感あふれた精細で大胆なデザインは、過去のアルバムから一貫したテイストみたいなんだけれども、これがまたかっこいいし、楽曲のイメージにぴったりときている。おすすめ
ちゅうことで、辺境系というとその国に失礼だけれども、ロックメインストリームとは考えられていない国のその国独自の味わいがあるサウンドを楽しみたい人にとっては、これは最適な作品だと思う。土着感のオリジナリティーがありがならも、演奏技術や構成はレベルが高いものがあり、ただの変わり種に終わらない良さがあります。
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