ジム・ジャームッシュの吸血鬼 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ



オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

劇場公開当時には見ることが出来なかったので、iTunes でレンタルで見てみました、ジム・ジャームッシュ監督のオンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ。


世界の中の世界

題材は吸血鬼。長く生きながらえてきている。血の入手経路を確保しつつ、夜に活動して昼に眠る生活。生活は、一見世間からは隔絶しているようで、しかし、例えば、音楽を世に出していたり、小説を世に出したりしている。ただ、実名ではなく、匿名という形であったり、ゴーストライターという形であったり。多くの偉人の傑作も、彼らが関与したという設定にも成っている。


恋人

恋人同士のアダムとイヴ。何故か離れて暮らしているが、アダムの住む家へとイヴが向かう。その前後で起こるいくつかの事件がこの映画で描かれる総て。二人の愛というのは、その特殊事情からか、さらに美しく感じられる。二人よりそう姿は、美しき映像によって、そして、色白であるとともに、サングラスを愛用しているが故に、さらに美しく感じられる。


孤高

アダムの作る音楽は、ポストロック的でもあり、かなりかっこいい。一般人間社会というよりは、商業主義的な世間とは、異なる価値観が美しいものとして、構築され得て、そして、それがアンダーグラウンドにかもしれないが受け入れられ得ると言うことか。


生きながらえる

そして、それは人生は短しされど芸術は長し。ということなのか、この登場人物たちの生きながらえている姿は、ひっそりとかもしれないし、多くの困難やむしろ避けられてしまう要因となる事件を引き起こしてしまうという状態でありながらも、それでも、孤高の芸術表現は、商業主義的な世界にも負けず生きながらええるということを力強く訴えているようでもある。


関連リンク:
映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』公式サイト
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