ついに実現した英国の秘宝 The ENID 来日公演第二夜



The ENID

さてさて、遅れてきたプログレッシブロックバンドであるがゆえに、不遇の境遇にあうという時代もあったものの、カルト的なサポートにより生きながらえた英国の秘宝 The ENID。
私の最も好きなバンドの一つであるものの、中心人物の RJG のご高齢具合もあり、ライブで見ることができるなんてことが起こるとは思いもしなかったバンドでもあるのだが、ついに来日公演が実現した。
その第二夜 Aeria Fearia Nonsence に行ってきました。


若手も含めて

何よりも、最近の The ENID の新たな黄金期を作り出しているのは、RJG 自身のやる気もあるものの、新たに入った若いバンドの力によるところは大きい。特に、フロントマンとして最近活躍する Joe Payne はビジュアルも含めて大きな力になっている。
そんな若手を含むラインナップで総勢7人のメンバーでの来日公演がはじまりはじまり。


絶品

で、はっきりいって、いきなりすごすぎです。クラシックをベースにしたサウンドは、ライブでは聴きごたえがどうなるのかという興味があったのですが、想像以上にダイナミズムをもっての演奏となった。
私の席からは、RJG は MAX READ のキーボードセットの影となって、本人を確認しにくい席だったのだけれども、逆に手元はよく見えるという席でもあって、その指捌きは、やはりクラシック畑のテクニックは一味もふた味も違うなというのを認識させられた。


アンサンブル

そして、アンサンブルもまた圧倒的。リズム隊が、時にロックバンドのスタイルで演奏したり、リズミカルなベースラインを紡ぎだしたり、はたまた、ベースを置いて、The ENID の代名詞でもあるティンパニをたたいたりと。ドラムキットに座った時には、ロックのダイナミズムが生み出される一方で、上記のようなスタイルで、ジャジーにもダンサブルにもシンフォニックにも味付けが変わる。このリズム隊を基盤にメンバーのアンサンブルが自由にはばたいているそんな印象の演奏は圧巻でした。


Summer

この日は、当然セカンドからの曲が多かったのですが、SPELL から Summer が演奏されるという私にとってはサプライズ。
The ENID の曲は、意外とボーカル曲にもいい曲が多くて、この曲もその一つ。私が大好きな曲で、これが演奏されるや思わず涙ぐんでしまいました。あぁ、本当にこの日が来るなんて夢のようです。


そこから

そして、極めつけは FAND のフルバージョン。いやはや、もう言葉は出ません。そして、まぁ、実際いろいろと無理だったけど、一日目もみたかったななんてことも思わないではいられませんでした。


アンコール

会場ももう大満足で、拍手の渦。アンコールは二回あるという誰もが大満足のライブでした。
いや、もう、このライブは二度と来ないでしょうねと。
本当にこころから満足したライブでした。


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