現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 に行ってきた



国立近代美術館

現在、国立近代美術館にて開催中の展覧会「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」に行ってきました。2014/8/26までの開催。
この展示は、世界的にも屈指だという台湾のヤゲオ財団のコレクションから選定された作品の展示。


ハードコア

タイトルが、結構刺激的だし、ポスターに使われているオブジェもインパクトがあるので、さぞかし、攻撃的な展示なのではと思っていたら、そこまでではなくて、オブジェなどは最後のセクションのみ。
そこまでの道筋は、抽象絵画を中心とした構成。
ポスターと共にハードコアという言葉を読むから、過激さを思い浮かべてしまうけれども、まさに、それぞれの時代の先駆けという意味での、ハードなコアと捉えれば、まさにそのような作品が多く展示されていた。


私好みな

ポップアートに始まりなところは、無難な立ち上がり。そこから、中国の作家の小道を過ぎていくと、ゲルハルト・リヒターが強烈に主張するとともに、マーク・ロスコがある意味静かに存在感を放つ部屋に刺激を受けずにはいられない。そこから、フランシス・ベーコンやデ・クーニング(デ・クーニングもっと他の作品はなかったのかなーって思ったけど)にホックニーと。
それから、写真では、アンドレアス・グルスキーがここでも強烈に存在感を放っていたり、ザオ・ウーキーから蔡國強。
現代美術のスターが、しかも、私の好きな作家たちがこれでもかと並んでいる。
まさに、現代美術のオールスターであり、世界の宝に他ならない。


サンユウ

そんな中で、私の中での大発見はサンユウ。この作家の作品は初めて見たのだけれども、非常にいい感じの力の抜けた感じが印象深くて、中国の伝統的な絵画の要素と、現代美術の前衛性という相反するものが止揚された様子が圧倒的に存在意義を感じさせる。また、この財団の持つ西洋と東洋の絵画のコレクションを正に象徴する作家でもあるという印象を受けた。


現代美術見本市

そんなわけで、表現が微妙かもしれないけれども、現代美術の重要作家の多くの作品をまとめてみることが出来るこの展示は、まさに、現代美術の見本市ともいえる内容。
現代美術って良くわかんないけど、興味は少しだけあるという方は、試しに見てみる価値があると思います。


関連リンク:
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展
展覧会情報現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより
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