この秋にじっくりと浸りたい Lunatic Soul 2



Lunatic Soul

Lunatic Soul は、ポーランドプログレメタルバンド、Riverside の Mariusz Duda による、ソロプロジェクト。同じポーランドの INDUKTI の Wawrzyniec Dramowicz なんかも参加している。
その Lunatic Soul のセカンドアルバムがリリースされたので、早速聴いてみた。





Kscope

この作品、ポスト=プログレサウンドなバンドのアルバムを積極的にリリースしているレーベル Kcope からリリースされた作品。
前作のファーストアルバムも同じく Kscope から。


で、そのファーストアルバムとこのセカンドアルバムは対をなすようなアルバム。アルバムジャケットも、ファーストが黒に対して、セカンドが白。
歌詞の内容や、曲の雰囲気もファーストアルバムの延長線上で、アルバムの内容も、コンセプトアルバム的な内容になっている。
なお、演奏や曲作りもメインは、Mariusz Duda がやっていて、それにサポートが入るというスタイル。なので、バンド演奏というよりは、スタディオで作り込んだ作品という印象。


生と死

この、ファーストとセカンドに共通するだろうコンセプトは、生と死を感じさせるもの。もしくは、死後の世界ということか。全体的には、非常に重く暗い雰囲気のなか、エレクトリカルなサウンドとアコースティックなサウンドが織りなす、脆さのある美しさを感じさせる作品。


鋭角

ただ、重い作品ではあるのだけれども、サイケ的な緩さを持つサウンドではない。それどころか、むしろ、鋭角な音を持っている。アコースティックギターの弦の響き渡り方や、生々しいドラムサウンド、そして、エレクトリカルなサウンドの弾み方など、音数は少なけれども、その一音一音が鋭角に響き渡る。そして、ミドルトーンのボイスでじっくりと歌い上げられる死を感じさせるような歌詞。穏やかなようで、孤立しているようで。


トラッドっぽさ

そして、そのサウンドには、どこかトラッドっぽさも感じさせる曲もあり。ハイテンションなトラッドさではなくて、ゆったりとしたトラッドさ。特に、リズムが立ったサウンドに、フルートが差し込んでくるようなサウンドなどは、独特な呪術的世界。そういったトラッドさと、一方で時々入り込んでくるエレクトリカルな冷たい音が共存しているこのアルバムは、かなり独特。幽玄というような表現ともまた違う雰囲気のある世界。TOOLを思いっきり柔らかくした感じともいえる。


精神世界

ということで、このアルバム。とても、精神的な作品。
音的にも、そして、歌詞の世界的にも、じっくりと味わうことの出来るすばらしき世界。いいです。


関連リンク:
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Lunatic Soul 2
発売元 : Kscope
発売日 : 2010-11-09 (1CD)
売上ランク : 11218 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,595 在庫あり。
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