Farmers Market の新作も自由奔放で馬鹿テクです



Farmers Market

昨年来日公演も行った、ノルウェーの馬鹿テクバンド Farmers Market。その2012年新作「Slav to the Rythm」がリリースされたので、聴いてみた。


ジャズでトラッドで変態でコミカルで

昨年の来日公演でも、そのすばらしき演奏テクニックと、そして、底抜けのユーモアを見せつけてくれたけれども、この新作でも、そんな彼らの魅力が前面に押し出されている。
まずは、トラッドをベースとした音楽性を強烈なアンサンブルで決めていくあたりは、うなるほかない。一方で、そのトラッド的な要素によって色づけられるちょっと不思議な雰囲気と、そして、コミカルな雰囲気がただクールに馬鹿テクをやっているだけではない彼らの面白さでもある。


様々な

このアルバムでは、その彼らの面白さを様々な側面から演出してきている。よりトラッド色の強いメロディーも感じさせる楽曲によって押し出してくるかと思うと、より荘厳な印象のするサウンドも挟み込んでくる。
一方で女性ボーカルを含む楽曲では、ハンガリーの Napra なんかを想起させるようなラディカルトラッド的なサウンドを展開している。


鋭角さ

そして、そんな様々な側面を持つ楽曲に共通してあるのは、鋭角さ。とにかく、キレがある。ときに、荘厳なコクを出してみせるのだけれども、やはり、なんと言っても彼らの魅力はそのキレ。鋭角に飛び込んでくるアコーディオンやギター、ボーカルなどが強く印象に残る。とにかく馬鹿テクアンサンブルがすさまじすぎるのだけれども、そこにわずかな隙間を作って遊ぶので、
そこにできあがるコミカルさがまた何ともいえず魅力である。
それを、トラッド的な独特な雰囲気でつつんでいるので、他では聴くことの出来ない独特な世界を作り上げている。


すばらしい

とにかくすばらしいという言葉しか出てこない。オリジナリティーあふれながらも、音楽のベースはしっかりとした人々による自由なアンサンブル。凄いです。


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