キューバの Anima Mundi は美しきシンフォニックロック
Anima Mundi
さて、今回紹介するのは、キューバのバンド、Anima Mundi の2010年新作、The Way。このバンドは、1996年に結成されて、2002年に1stアルバムを発表している。で、このアルバム、The Way は彼らの3作目に当たる作品。シンフォニック
一聴して感じるのは、音の傾向としては、YES や Flower Kings あたりの明るいサウンドを基調にしたシンフォニックロックであるというところ。オーケストレーションも絡める壮大なサウンドへと展開もする。ボーカルは、物語るように歌うという印象。ちなみに、歌詞は英語です。
大作指向
曲は、大作目白押しで、1曲目の14分の曲をはじめとして、木管楽器に導かれる印象深いイントロを持つ2曲目が5幕ものの組曲で25分を超える大作。3曲目は、9分強で、4曲目が8分強の4曲のみのアルバム。適度にソロを絡めて
ボーカルを含むバンドなのだけれども、ボーカルパートとインストパートが適度に共存している。インストでは、アナログ的なキーボードサウンドが随所に使われているし、ベースが高鳴るパートや、ギターが小気味よく走るパートもあり。このあたりのボーカルとインストの配合具合や、アンサンブルとソロパートの配合具合などは、まさに YES 的。屈折感はあまり持たない、正当派シンフォニックプログレといえるサウンド。
2曲目
で、そんなアルバムの中でも、注目は、やはり、一番の大作の2曲目。歌詞のほかに、物語がライナーノーツに載せられている作品。若干シアトリカルな雰囲気も持つ、シンフォニックの度合いがかなり強い楽曲。全体を通して起伏のある展開で壮大に描くサウンドは圧巻。静寂を観じさせるパートや派手なキーボードワークをによるきらびやかなパートを含みながらの聴き応えのある大作です。まさにプログレ
というところで、まさに往年のプログレを思い起こさせるようなアルバム。なので、現代のプログレメタル系サウンドとは一線を画す。往年プログレサウンドを好む人には、たまらない作品ではないかと思う。Garden Shed などで入手できます。
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