2011-01-01から1年間の記事一覧

Pain of Salvation の Road Salt two もまた変幻自在サウンド

Road Saltスウェーデンの誇るプログレメタルバンド、Pain of Salvation。2010年に、Road Salt one (こちら参照)をリリース。それまでのサウンドからさらに変化して、もはや、プログレメタルというジャンル名では語りきれないけど、かといってなんと表現し…

Anathema の再レコード第二弾 Falling Deeper は儚く響く

AnathemaAnathema は、現在では、Kscope を代表するポスト=プログレッシブロックを展開するバンドで、アトモスフェリックな雰囲気の中に静かに音が響き渡る儚くも美しい世界を描くバンド。 とはいえ、初期は、全く異なる音楽スタイルを築いていた彼ら。そん…

Opeth の新作、Heritage はまさに、Heritage!?

Opethスウェーデンのプログレデスメタルバンド、Opeth。その2011年新作、Heritage を聴いてみた。 アルバム毎に様々な側面を見せる彼らは、ゴシックな雰囲気をベースに、プログレに接近したサウンドから、グロウルを多用するデスメタルに接近したサウンドま…

The Aristocrats のデビューアルバム

The Aristocratsさてさて、2011年7月の来日公演にて、その超絶なパフォーマンスで衝撃を与えてくれたバンド、The Aristocrats 。本来はその来日ライブ似合わせてリリースされる予定であったアルバムが若干遅れてようやくリリースされたので聴いてみた。 超絶…

Thomas Lang も参加しているインストメタルトリオ stOrk を聴いた

stOrk元Korn のギタリスト Shane Gibson と、John Wetton などとの活動デモ知られ、こないだの Dream Theater ドラマーオーディションにも参加したドラマー Thomas Lang、そして、ベーシスト Eloy Palacios によるプロジェクト的トリオバンド stOrk。そのデ…

自分の持っているCDのほぼ全てを公開してみた

PCオーディオということで、我が家でもPCオーディオを実践中で、ほぼ全てのCDをPCにリッピングしたので、それをPCで再生して音楽を楽しむと言うことも結構行っている。 新たに購入したCDについては、しばらくはCDでダイレクトに聴いて、ほぼCDラックに収まり…

Flairck というオランダのクラシカルなトラッドなバンドのライブを見てきた

Flairckプログレ界でもよく知られているトラッド系、クラシック系バンドはいくつかあるのだけれども、その中でも、ハンガリーのKormoran なんかとならんで、重鎮的な印象の強いバンドが、オランダのFlairck。 そんな、Flairck がまさかの来日公演を行うと言…

六本木森美術館でむしろ絶望を感じたメタボリズム

メタボリズムメタボリック検診のせいで、メタボって言葉がそのまま脂肪の代名詞みたいになっていますが、元々メタボリックってのは新陳代謝のこと。つまり、新旧がどんどんと生まれ変わっていくということで、その概念的な部分を捉えて建築にメタボリズムと…

エミール・クストリッツァ監督の伝説的名作「アンダーグラウンド」再上映を見た

アンダーグラウンド旧ユーゴスラヴィアの映画監督、エミール・クストリッツァ監督による作品で、20世紀最重要作品の一つとも評される映画「アンダーグラウンド」がデジタルリマスターされて再上映されているので見に行ってみた。渋谷のシアターNにて。 ちな…

原美術館にて、インヴィジブル・メモリーズを見てきた

インヴィジブル・メモリーズ現在原美術館で開催されている展覧か、インヴィジブル・メモリーズを見てきた、2011年12月11日まで開催中。 これは、ダイムラーの芸術振興活動として行われているアーティストの交換留学的な活動アート・スコープにて活動していた…

愁いに満ちたプログレメタル For All We Know

For All We KnowFor All We Know は、オランダのシンフォニックプログレバンド Within Temptaion のギタリスト Ruud Jolie によるプロジェクトバンド。Within Temptaion のほうを、私はほとんど聴いたことが無いので、比較できないのだけれども、おそらく異…

Dream Theater メンバーチェンジ後初の作品は。。。

ドラマーいろいろと一部で世間を騒がせた、ある意味では、Dream Theater そのものと言っても良かったドラマー Mike Portnoy が脱退。そして、その後オーディションの結果 Mike Mangini がドラマーに選ばれる。ということで、本来的ないみとは少し違う意味で…

Vargton Projekt の超絶テクニカルプログレが絶品

Vargton ProjektVargton Projektは、スウェーデンのバンドで、ギタリストの Mats Hedberg と ドラマー Morgan Agren に、ボーカリスト Bjorn Jansson が合流したプロジェクト。 そのデビューアルバム、ProgXpriMetal を聴いてみた。 超絶メンバー私の知識の…

ELPの復活した姿 @ HighVoltageFes.

ELP70年代プログレを代表するバンド、Emerson,Lake and Palmer。バンドとしての活動は、ほぼ行われていない。とは、バンドメンバーはまだまだ音楽活動を続けており、それぞれにそれぞれの活動を行っている。 そんな、ELPが、2010年に開催された High Voltage…

銀座でかるい抽象を「TOEKO TATSUNO EXHIBITION」

資生堂ギャラリー現在、銀座の資生堂ギャラリーで現在開催中で、2011年10月16日まで行われている展示、TOEKO TATSUNO EXHIBITION 「辰野登恵子展 抽象−明日への問いかけ」を見てきた。 辰野登恵子辰野登恵子さんは、1950年うまれの女性アーティスト。その彼…

チェコのシュールレアリスト シュバンクマイエルの展示を見に行った

ラフォーレ原宿映画を中心とした芸術活動で、そのちょっとグロテスクな人形などのインパクトもあって、根強く支持されている芸術家、シュバンクマイエル。 ここ最近は、映画としての新作、サヴァイビング・ライフが上映されたり、また、書籍の挿絵でも多くの…

ノルウェーの馬鹿テクバンド Farmers Market はやっぱりすごかった

Farmers Marketノルウェーは、意外にも、フリージャズというのか、フリーすぎるジャズなバンドが結構いて、メジャーなところでは、Jaga Jazzist なんかも、一風変わったフリージャズを展開してる。 そんなノルウェーからやってきたのが、Farmers Market。こ…

「この愛のために撃て」はフランス映画ですが小難しいそれではなく

この愛のために撃てさて、今回紹介する映画は、「この愛のために撃て」というタイトルの、フレッド・カヴァイエ監督によるフランス映画。 フランス映画なのですが、そのイメージにあるようなそれではなくて、完全なアクション映画で、結末が一体何だったんだ…

アイスランドより登場した Eldberg はカンタベリー風味!?

Eldberg今回紹介する作品は、アイスランドのバンド、Eldberg によるセルフタイトルのデビューアルバムで、2011年作。 アイスランドというといと、Bjork や Sigur Ros が音楽系ではすぐに思い浮かぶけれども、プログレ系はというと、ここ最近は全く聞かないよ…

ワタリウム美術館にて、草間彌生の60年代を

草間彌生いまや、水玉模様やかぼちゃや突起物など派手な装飾と本人の得意なキャラクターで多くの人が知っているだろうアーティスト、草間彌生。 昨今は、かなり知られる存在だけれども、その活動の原点は60年代のニューヨーク、一人渡米したころからはじまる…

第二回プログレッシブロックフェスに行ってきました

第二回昨年2010年から突如始まった、プログレッシブロックフェス。一応、Rock Legend ってのがついてるから、70年代あたりのバンドがターゲットというのがそもそものコンセプトにあるんでしょうね。 で、2011年は、8月28日、昨年に続き日比谷野外音楽堂にて…

マルホランド・ドライブが再上映されていたので見に行った

マルホランド・ドライブマルホランド・ドライブは、デヴィッド・リンチ監督の代表作の一つ。2001年の作品なのだけれども、キラー・インサイド・ミーDVD発売記念ということで、様々なミステリー・サスペンス映画の上映がなされていて、その一つとして上映され…

イスラエルのバンド、Igayon のデビューアルバムを聴いてみた

Igayon今回紹介する作品は、Igayon というバンドのデビューアルバム "to go"。このバンドは、イスラエルのバンド。 印象的なパーカッションがアルバムの最初と最後に収録されているコンセプトアルバム。 70年代イタリアンロック的全体のサウンドなのだけれど…

Kramakanic の新作はポッププログレになってました

KarmakanicKarmakanic は、現代プログレの大御所の一つ Flower Kings などで活躍するベーシスト、 Jonas Reingold によるバンド。その2011年新作 In a Perfect World がリリースされたので聴いてみた。 あれっ一聴して感じるのは、そのポップシンフォの充実…

じっくりと体内に何かが残る映画「エッセンシャル・キリング」

イエジー・スコリモフスキ監督イエジー・スコリモフスキ監督による映画、話題の映画「エッセンシャル・キリング」を見てきた、イメージフォーラムにて。ちなみに、この映画の主役は、ヴィンセント・ギャロ。 逃亡荒涼とした大地にて逃げる主人公。追っ手の米…

Mandalaband の復活後第二弾アルバムをようやく聴いた

MandalabandMandalaband は、David Rohl により結成されたプロジェクトバンド。1970年代に活動したバンドだったが、2009年に再始動して、アルバム BC - Ancestors をリリース。このアルバムと対になる作品である AD - Sangreal が当初の予定よりは若干遅れな…

オペラシティにて、都市についての展示「家の外の都市の中の家」を見た

家の外の都市の中の家現在オペラシティアートギャラリーにて開催されている展示「家の外の都市の中の家」を見てきた。この展示は、第12回ヴェネチア・ビエンナーレでの展示の内容をベースにしているとのこと。 で、そのタイトルのとおりで、この展示は、都市…

イタリアンロックの香りがぷんぷんと漂う Mad Crayon の Preda

Mad Crayon今回紹介する作品は、Mad Crayon というイタリアのバンドの Preda という作品。 このバンド、私はこの作品で初めて知ったのだけれども、結成は1986年までさかのぼらなくてはならない。アルバムデビューとしては、それから少し立った1993年。で、今…

中国文学者「莫言」の新作「蛙鳴」を読んだ

莫言私個人的には、いつノーベル文学賞をとってもおかしくないと思っている現代中国文学者莫言。作風は、ガルシア・マルケスなどを評する時にも使われるマジックリアリズム的なもの。中国の農村の状況が時代とともに変化していく様子を戯画化したかのような…

ICCにて新しいというトークイベントを聞いてきた

新しい実際のところどういう事情なのかはわからないのだけれども、メディアアートの拠点として重要な施設である初台にある ICC は現在節電対応ということで、閉館中。各種イベントもお休み状態かと思いきや、自体が変化したのか、急遽、トークイベントが開催…