Flairck というオランダのクラシカルなトラッドなバンドのライブを見てきた



Flairck

プログレ界でもよく知られているトラッド系、クラシック系バンドはいくつかあるのだけれども、その中でも、ハンガリーのKormoran なんかとならんで、重鎮的な印象の強いバンドが、オランダのFlairck。
そんな、Flairck がまさかの来日公演を行うと言うことなので、もちろん行ってきた。場所は、吉祥寺の Star Pine's Cafe。
ちなみに、この来日が20年ぶりなるとのこと。





Erik Visser

この Flairck というバンドだけれども、1970年代後半から活動しているベテランバンド。私も、このバンドの歴史を正しく理解できていないのだけれども、メンバーの出入りは激しいようで、結局のところ、ギタリストの Erik Visser によるプロジェクトバンド的な要素が強いのだと思う。


5人編成

ちなみに、今回の来日は、その Erik Visser に加えて、ベース、チェンバロ(といっていたけれども、ハンマーダルシマーみたいにハンマーでたたくタイプの楽器)、ヴァイオリン、フルートなどの管楽器の5人編成。全てアコースティック楽器。
なお、伝統的なタイプのオルガンについては持ってくることはおろか借りることも出来なかったので、テープで対応したとのこと。


迫力と叙情

クラシックの教育を受けているようなメンバーばかりなので、演奏は超絶。ギターとベースが基本のラインを作って、チェンバロが装飾づけて、管楽器とヴァイオリンがリード楽器になるというのが基本的な構図。
アンサンブルのパートは激しくて、音数も多く迫力満点。一方で、各楽器のソロを交えたゆったりとしたパートは叙情味あふれていて美しい情景が描かれるような演奏。


見所

演奏の見所はいくつもあるのだけれども、たとえば、ベースの指使いの早さだとか、ギターでチューニングをいじりながら演奏するだとか。しかし、そんな中でも見た目にも派手で見応えがあるのがチェンバロの高速演奏。両手にもったバチが高速に弦の上を跳ね回って、一体何が起こっているのだろうってほどの音を出してくる。あの高速で的確に弦をたたくってどんだけ技術がいるんだろうか。


全体

全体のライブは、前後半に分かれていて、定刻に始まると45分ほど演奏して、休憩。その後後半は、何度もあったアンコールも含めて1時間強。なので、全体としては2時間程度のライブで、その間ずっと飽きることのない演奏で楽しかった。既存の曲もあんまり聴いたことが無かったので、そもそもあまり曲が頭に入ってないのだけれども、それに加えて、今回のライブはこれからレコーディングするという新作からの演奏もあって、ようは知らない曲ばかりという感じだったのだけれども、それでも楽しめる演奏だったのはやはり、演奏力の賜物だと思う。


ゲスト

で、一曲だけゲスト参加があって、KENSO の清水義央さんが参加。エレクトリックギターと上記のアコースティック楽器のアンサンブルは、思いの外填っていて面白かった。


大満喫

ということで、大満喫のライブでした。やっぱり、演奏が抜群にうまくて、そして、独創的ってのはいいですよね。たぶん、呼ぶのはとても大変だったのだと思いますが、Flairck を呼んでくれてありがとうという感じ。
メンバー全員が片手だけで演奏する曲があったり、観客席の場所毎にことなるリズムで手拍子させたりと、演奏はシリアスなものの、ステージングはユーモアも交えていたし、あらゆる意味で満足なライブでした。


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