Dream Theater メンバーチェンジ後初の作品は。。。
ドラマー
いろいろと一部で世間を騒がせた、ある意味では、Dream Theater そのものと言っても良かったドラマー Mike Portnoy が脱退。そして、その後オーディションの結果 Mike Mangini がドラマーに選ばれる。ということで、本来的ないみとは少し違う意味で注目される作品となったのが、Dream Theater 2011年新作、A Dramatic Turn of Century。輸入盤で入手したので、ちょいと遅れましたが、聴いてみました。
ちなみに、今回もいろいろなエディションがありますが、私の入手したのは、ドラマーオーディションのDVD付きのものです。
ジャケ
ピエロのような色合いの服装をした一輪車に乗る少年のようにも見える一人の人物。飛行機の尾翼が雲から覗く上、今にも切れそうなロープの上でバランスを取る。ある意味では、Dream Theater の状況を示唆しているようでもあるジャケ。そして、ライナーノーツでは、この一輪車男が様々な過酷な状況にいる、いつも向こうを向いて。とても印象的。
さて
さて、内容です。どのような変化が起きているのかというところが気になるところですが、個人的には、大きな変化を感じるところはない。ただ、ヘヴィーメタルの要素よりも、プログレッシブロックの要素が強くなったように感じた。ただ、それはドラマーの影響なのかというとそうはっきりとは思わない、力関係の変化はあるのかもしれないが。Petrucci
プロデューサーが、John Petrucci のみがクレジットされていることにも現れているのだけれども、Petrucci 色が強くなっているのは明らか。曲もほとんどは、Petrucci が中心となって書いているのだろう。個人的には、John Petrucci の書く曲も詩も凄い好きなので、この傾向は私にとってはいい方向性。
たっぷり
アルバムは、たっぷりCDの容量の限界まで曲が詰まっているのに加えて、いつものあの馬鹿テク祭りを展開しているので、一気に聴くにはエネルギーがかなり必要。で、全体像を理解するのもなかなか困難で、私はまだ全体像を掴みきれていない。プログレ色
そう、先述の通り、プログレ色が濃くなっているように感じる。10分前後の曲が5曲程度と、5分程度の曲が4曲。で、どこがプログレ的かというと、ときに Portnoy が加えてたがなるような歌い方のパートは消えて、LaBrie が得意とする甘い要素のあるボーカルスタイルが中心となり、それにうまくマッチする美しいメロディーが使われている。そして、さらに、サウンドのほうも、どの楽器が目立ちすぎて、どの楽器が聞こえにくいというようなことはなくて、それぞれの楽器がパートによっていいバランスでテクニックとセンスを披露している。
これが、まずは、私にとっては高く評価するところ。特に、Rudess のキーボードが様々な音を出して目立っているのが個人的にはとてもうれしくて、聴き応えがある。
メロディアス
あとは、よりメロディアスになっていると感じるところか。元々、Dream Theater のアルバムには、必ず美しいバラッドが収められていて、もちろん、Petrucci による曲なのだけれど、その要素がアルバム全体にちりばめられている。なので、テクニカルでヘヴィーなのだけれども、メロウでもある。これも、私にとってはうれしい方向性。メタル的な部分を重視するタイプには、ちょっと受け入れがたいところなのかもしれない。Build Me Up, Break Me Down なんて、いい曲だよね。
プログレ派には
ということで、実際のところは、こういう中心人物のメンバーチェンジがあると、とかくいろいろと批評されるのだろうけれども、プログレ的な要素が大好きな私にとっては、このアルバムはとても楽しめそうなアルバム。このあたりは、結局好み次第かもですね。
いずれにせよ、早く Mangini による Dream Theater のライブを見てみたい。
ついでに
ちなみに、DVDのほうに納められているドラマーオーディションの様子は、すでに公開済みのものもふくまれていると思う。ジャムっている様子もあったりするので、なかなか面白いです。あと、最終選考の様子なんかも興味深い。関連リンク:
Dream Theater - Official SiteWhat I Have The Music -> Dream Theater
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