Vargton Projekt の超絶テクニカルプログレが絶品

Vargton Projekt

Vargton Projektは、スウェーデンのバンドで、ギタリストの Mats Hedberg とドラマー Morgan Agren に、ボーカリスト Bjorn Jansson が合流したプロジェクト。
そのデビューアルバム、ProgXpriMetal を聴いてみた。

超絶メンバー

私の知識の中だけでは、 Mats Hedberg が他にどのような活動をしているのか不明。だけれども、超絶なテクニックを持つギタリストであることは、このアルバムを少し聴けばわかる（ちなみに、同じ Mats だが、Mats/Morgan の Mats ではない）。そして、ドラムの Morgan Agren はかの、Mats/Morgan でも定評のある超絶ドラマー。
この二人に、上記のボーカリストが歌で入って、そのほかに、曲によって、Kaipa のキーボーディスト Hans Lundin などゲスト奏者が曲毎にはいったりしている。

オリエンタル

そのアルバムタイトル ProgXpriMetal が示すとおりに、超絶テク系プログレメタルにさらに実験色が若干混じっているというのが全体のアルバムの印象。
とにかく、細かいフレーズを見事に弾きまくるギターとそして、手数の多いドラミング。そして、ハイトーンではなく、ミドルレンジで歌うボーカルの力強さで、そのクオリティーの高さをしっかりとアピールする。とかく、テクニカル系メタルでは、テクニックお披露目のインスト曲ばかりになりがちなのだけれども、このバンドは、ボーカルパートも重視していて、ボーカルパートはおまけ扱いでもない。なので、テクニカルな演奏とともに、メロディーも楽しめる。

オリエンタル

このバンドのもう一つの特長は、サウンドに時々異国情緒が入り込むところ。中東系のオリエンタルな印象をうける曲もあるし、 Bozzio, Levin, Stevens を想起させるようなスパニッシュな印象をうける曲もある。
このあたりの、ちょっと異なった雰囲気を持つメロディーラインが間に入り込むことによって、最後まで聴き飽きないアルバムに仕上がっている。

想像以上の良さ

はっきり言って、Morgan Agren が参加しているなら面白そうだなって、レベルで購入してみたのですが、聴いてみると、この絶品さは想像以上。細かいフレーズを複雑な拍子でモザイクのように展開しつつも、力強いボーカルラインがのる曲なんかは、めちゃくちゃかっこいいし、一方で、先述の通り、異国な雰囲気のにじむメロディーラインは、それはそれで、とても印象的。