イタリア産プログレメタラー Atto Ⅳ の Shattered Lines はなかなか深い
Atto Ⅳ
今回紹介する作品は、イタリアのバンドAtto Ⅳ のフルレングスアルバムとしては彼らの2枚目のアルバムになる Shattered Lines で、2011年新作。ギター兼ボーカル、ベース、ドラム、キーボードという4人組編成。イタリア産というと、壮大な構築美みたいなサウンドを思い浮かべそうだけれども、このバンドは、そういった印象はあまりなくて、言われなければ、イタリアのバンドとは思わないような王道プログレメタルサウンドを奏でる。
アルバム
この作品、Shattered Lines は、15分程度の組曲形式の曲2曲に、6〜8分の曲が3曲で構成されている。このあたりの曲構成も、プログレメタルなバンドとしては王道なかんじ。サウンドは堅いエッジの効いたリフでざくざくと攻め込むところと、メロウなスローパートを使い分けて、メリハリのある曲になっている。このあたりも、王道と言えばそれまでだけれども、変拍子も効かせながらまとまった出来上がりになっているあたりはさすがの演奏力を感じさせる。
キーボード
サウンドとしておもしろさを感じさせるのは、キーボードの使い方か。SF的な感じもさせるようなSEサウンドを出したり、うにょうにょソロパートを展開させたりと、いわゆるオーケストレーションという感じとは異なる使い方で、特徴的。このあたりも含めて、実は結構工夫されているので、最初に聴いたときの印象以上に聴き込み甲斐がある。安定感
といったところで、どちらかというと安定感までも感じるようなプログレメタルサウンド。破綻に向かう危険さをはらむサウンドという印象はなくて、ストレートなしっかりとした骨格のあるプログレメタルサウンド。軽く変拍子を決めてくるところとか、こう、これ見よがしではないだけに、むしろかっこいい気もする。関連リンク：
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発売元 : Galileo
発売日 : 2011-03-14 (1CD)
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