銀座でかるい抽象を「TOEKO TATSUNO EXHIBITION」



資生堂ギャラリー

現在、銀座の資生堂ギャラリーで現在開催中で、2011年10月16日まで行われている展示、TOEKO TATSUNO EXHIBITION 「辰野登恵子展 抽象−明日への問いかけ」を見てきた。


辰野登恵子

辰野登恵子さんは、1950年うまれの女性アーティスト。その彼女が、パリの版画工房に滞在して作成した石版によるリトグラフ作品が、今回展示されている。


抽象

その絵画スタイルは抽象絵画。軽いタッチで画面自体からもある程度の明るさを感じる作品。線の輪郭がはっきりした幾何学的な抽象絵画ではなくて、ぼやけてゆがんだ線や形状を多用するスタイル。


関係性

その絵画から私が感じたのは、関係性。歪んで形状の安定しない格子状の作品には、社会の切っても切ることの出来ない関係性、つまり、格子の正に交差性が象徴するもの。もう一つは、人の後頭部を想起させるような丸っぽい形状が二つ並ぶ作品には、連れ添う二人の関係性が感じられて、それらが、真横ではなく、若干の前後のずれと左右のずれを持つ二つというのは、人間の関係性の最小単位である二人の状態の、その暖かい関係性を感じさせる程度のずれであるのではと感じた。


ゆったりと

ということから、全体的にはゆったりとした明るい雰囲気に満ちている。その私のとらえ方が、抽象絵画であるが故に適切なのかどうかはわからないけれども、そうやっていろんなことを考えられるのが、抽象絵画の良いところでもある。少なくとも、ストイックなそれではないので、ちょいと覗いていてはいかがでしょうか?


関連リンク:
展覧会案内|SHISEIDO GALLERY|資生堂
-TATSUNO TOEKO WEBSITE - 辰野登恵子ホームページ
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