Opeth の新作、Heritage はまさに、Heritage!?



Opeth

スウェーデンプログレデスメタルバンド、Opeth。その2011年新作、Heritage を聴いてみた。
アルバム毎に様々な側面を見せる彼らは、ゴシックな雰囲気をベースに、プログレに接近したサウンドから、グロウルを多用するデスメタルに接近したサウンドまでと幅広いサウンド傾向も持つ。


Heritage

そんな彼らの新作、Herigtage は、さらに少し違う方向へ接近したサウンド傾向。グロウルは封印されていて、それどころか、激しいリフによる曲展開というよりも、弦をつま弾く音が響くような落ち着いたサウンドによって曲が展開されていく。
それは、ある意味、正にHeritageと思わせる作風。プログレメタルでもなければ、デスメタルでもなく、言うなれば、ヴィンテージロックを展開している。


Bigelf的

ある意味では、そのヴィンテージなメタルサウンドの傾向として、Bigelfなんかの方法論に近いような感じがする。
全編基本的に音は静かで Mikael のボーカルも落ち着いている、いや、落ち着きすぎている。元々、昔からのロックマニアという雰囲気はあって、その趣味が前面に出てきたのがこの作品なのかもしれない。


うーん

しかし、この落ち着きは、正直言って私の好みではない。なんというのだろうか、何処か欠乏感があって、それを埋めるためことがこのサウンドの原動力なんだっていうよいうなサウンドが私は好きで、そんな雰囲気がこのアルバムからは全く感じられない。ヴィンテージ感のある落ち着いたメタルサウンドを余裕を持って演奏しているように感じる。
それは、ある種のジャズのようでもあって、ある種のジャズの演奏では、かなり余裕な雰囲気を漂わせながら演奏する、これは私の偏見もあるかもしれないが、ようなところがあって、そんな雰囲気に私はどうもなじめない。
そして、まさにその私がなじむことの出来ない、その雰囲気にこのアルバムは満ちているように感じるのです。
鬼気迫っていないように。


まぁ

このところ、プログレメタルもネタ切れ気味で、いろんなバンドがいろいろと別の方向性を示し始めていて、その変化は、多分人それぞれ好みの側に変化したと思う人もいれば、そうでない人もいて、それはしょうがないことだと思う。
そして、この Opeth の新作の方向性は、たまたま私の好みではないとそういうこと。

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Heritage
発売元 : Roadrunner Records
発売日 : 2011-09-20 (1CD)
売上ランク : 780 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,387 在庫あり。
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