イタリアンロックの香りがぷんぷんと漂う Mad Crayon の Preda
Mad Crayon
今回紹介する作品は、Mad Crayon というイタリアのバンドの Preda という作品。このバンド、私はこの作品で初めて知ったのだけれども、結成は1986年までさかのぼらなくてはならない。アルバムデビューとしては、それから少し立った1993年。で、今回紹介する作品は、彼らの3枚目にあたる。ちなみに、オリジナルリリースは、2009年であるが、2011年になって再リリースされたということみたい。
サウンド
結成自体は古いバンドであることもあってか、古き良きイタリアンロックの香りが存分に漂うサウンド。ボーカルの歌い方やキーボードの音使いなどから、若干 Banco Del Muttuo Soccorso などを思い起こさせる。とは言っても、ヴィンテージサウンドバンドというイメージではなくて、そういったイタリアの土着な雰囲気をしっかりと持たせながらも現代的にブラッシュアップされたというイメージ。派手で様々な音色を出すキーボードサウンドが特に私としてはうれしく楽しめるところ。
プログレメタル系で大仰でさわやかなサウンド展開に進化しているイタリアンプログレメタルなサウンドは完全に一線を画していて、却ってこういったイタリアンロックの正常進化的な音ってあまりないので、新鮮でさえある。
アンサンブルと静寂
まさにイタリアンロックと感じさせる展開は、インタープレイで激しいアンサンブルを展開していたかと思うと、一気にスローダウンして、ムーディーなサウンドへと移行したり、リリカルなピアノサウンドを持ってきたりするあたり。そして、その後にイタリア語によるボーカルが続けば、それだけでうれしくなってしまう典型的なイタリアンロックの展開が完成。
ジャズっぽさ
あと、ちょっとジャズっぽさもあるというのか、印象的なベースラインを随所で魅せるところが結構面白くていい。各楽器の音の配置の仕方がうまいというのか、それぞれの楽器の音がしっかりと聞こえてきて、アンサンブルとしても楽しめるのだけれども、一方で各楽器の音もしっかりと楽しめる。センスの良さをとても感じる。イタリアンロックファン
ということなので、70年代のイタリアンロックファンには、これは必聴の作品。しかも、そのどれかのバンドの二番煎じという感じは全く無いにもかかわらず、そのイタリア的雰囲気を存分に感じる現代的なサウンドなのがなおさらおすすめポイントです。関連リンク:
MAD CRAYONWhat I Have The Music -> Mad Crayon : Preda
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