第二回プログレッシブロックフェスに行ってきました



第二回

昨年2010年から突如始まった、プログレッシブロックフェス。一応、Rock Legend ってのがついてるから、70年代あたりのバンドがターゲットというのがそもそものコンセプトにあるんでしょうね。
で、2011年は、8月28日、昨年に続き日比谷野外音楽堂にて開催。





国際色豊か

今年も3バンドの登場で、Wishbone Ash、PFM および、KANSAS。この3バンドは、それぞれ、イギリス、イタリアそして、アメリカのバンドということで国際色豊か。さらに、そのそれぞれの国らしい音を出すバンド。
ということで、人によってお目当てのバンドも違ったのではないかと思います。逆に言えば、それぞれにそれぞれの楽しみ方が出来るというなかなかの憎いバンド選定っていうことも思われます。


Wishbone Ash

いろいろあって、私は開演時間ぎりぎりに到着。そもそも、全体の時間設定がぎりぎりであるということもあってか、開演時間ほぼ定刻に開始で、まずは、Wishbone Ash から。私は、それほど Wishbone Ash のアルバムを聴いていないので、どんな曲をやっていたのかまでは判別出来なかったけれども、ツインリードの音色が美しく響く演奏と、ボーカルワークの美しさを堪能出来るライブ。特にツインリードのハーモニーの美しさが光るブリティッシュロック。
途中、ノイズが入ったり、なんかドラムの音が変な風に聞こえたりした気もするという小さなトラブルがありながらの演奏は1時間弱。


PFM

そして、次に登場はPFM。ちなみに、PFMは2011年11月4〜7日に開催されるというイタリアンプログレッシブロックフェスでも再来日する予定。
クラシカルなギターワークとアナログを含む超絶なキーボード、そして、ヴァイオリンと、異なる種類の音が交差するようにアンサンブルする美しいく激しいサウンドは、まさにこれがイタリアンロックというそれで、その実力を見事に見せつけてくれるライブ。そこにさらに、自分が歌うパートになると、ドラムはサポートドラマーに任せて前に出てきて歌う Franz Di Cioccio の豪快なドラミングが加わって、聴き所満点。70年代あたりの作品からのベストライブという感じ。やっぱり、イタリアンロックは美しくていいなーってのを再認識。あと、今回ライブで来ていたキーボーディストの演奏も凄かった。1時間程度の演奏。
そして、最後は、Celebration の観客を含めた大合唱で終わるというすばらしいライブでした。


KANSAS

そして、トリは KANSAS。アメリカンプログレハードの雄は、さすがな演奏。アメリカのバンドらしく、全体の音が端正にまとまっている。その中を、それぞれの楽器が的確に複雑な拍子のサウンドを演奏しきり、最大3枚になるボーカルワークをこなす。
メガヒットな楽曲を持っていることもあって、やはり、盛り上がり方は大きい。一方で、アンサンブルでぐいぐいと押していくパートでの演奏の切れ味もあって聴き応えあり。実は、KANSAS も私は、あまり聴き込んでいないので、逆に新鮮に感じるほどではありました。
1時間半程度の演奏。最後はこちらもスタンディング状態での盛り上がりの中終了。


ということで

ということで、今年もすばらしいプログレフェスでした。私個人としては、PFMの演奏が最も良かったと感じたのですが、おそらく、Wishbone Ash を中心に見に来た人もいただろうし、KANSAS 目当てで来た人もいただろうしで、冒頭にも書いたけれども、それぞれに実力派でありながらもそれぞれに異なる個性のあるバンドの演奏だったので、見に来た人それぞれがそれぞれの満足感を得たフェスだったのではとも思います。


天候にも恵まれて

そして、今年は、去年ほどは暑くもなく、日が落ちるとむしろ風に涼しさを感じるほど。昨今のゲリラ豪雨に見回れでもしたらどこに逃げればいいのだろうという心配も杞憂に終わり、天候的にも恵まれたそれ。
きっと来年もやるんでしょうね。結構客席埋まってたし、盛り上がってたし。
そして、その前に今年の年末には、イタリアンプログレフェスもあるという。まぁ、やっぱり願わくは、もっと若いバンドも呼んで欲しいというところはあるんだけれども。


関連リンク:
PROGRESSIVE ROCK FES 2011 / 第2回プログレッシヴ・ロック・フェス
関連サーチ:
プログレッシヴ・ロック・フェス(AMAZON.co.jp)
プログレッシヴ・ロック・フェス(Google)
プログレッシヴ・ロック・フェス(flickr)
Powered BY AmazoRogi