Arti E Mestieri
数多くの個性的なバンドを産み出した、1970年代のイタリアン・ロック・ムーブメント。そんなイタリアンロックの中でも、ジャズロック的なサウンドとテクニック、そして、何より、Furio Chirico のドラミングを特徴とした Arti E Mestieri は、最重要バンドの一つ。そんな、Arti E Mestieri も、昨今の再結成ブームの中、復活して、そして、イタリアンロックフェスにおける来日までも果たしている。
CD&DVD
そんな彼らの現在の姿を納めた作品「The Live」がリリースされているので、聴いてみた。この作品は、CDとDVDがそれぞれ1枚納められているのだが、内容は別物。CDのほうは、2011年のクラブチッタでのイタリアンロックフェスでの演奏の様子。そして、DVDのほうは、イタリア VERUNO でのプログレ系フェスでの演奏の様子を納めている。
CD
さてさて、CDの方ですが、こちらの注目は、再結成の活動では参加していないオリジナルギタリスト、Gigi Venegoni が参加しているというところ。また、MCでは、日本語での紹介を行っており、それがそのまま納められているなどもあり、ライブをそのまま真空パックしたという印象のする音源。
なので、演奏そのものも、実に生々しい。AREA のライブ音源を聴いた後だと、さすがに、細かいタッチなどに荒さを感じるところはあるが、ジャズロックなスタイルのなか、ピアノソロ的なスタイルや、アンサンブルなバトルの面白さなどが味わえる。
DVD
DVDのほうは、こちらの注目は、Gigi Venegoni は参加していないものの、その代わりというのはなんだが、King Crimson の元メンバーである、David Cross がヴァイオリンで、Mel Collins がサックスで参加しているところ。二人のプレイは、ソロ的なからみのみならず、バンド演奏としても溶け込んでおり、非常に貴重な映像。ただし、映像そのものは、あまり美しいものでも、凝ったものでもないので、純粋に演奏そのものを味わうという感じ。貴重な
ということで、ある意味伝説的イタリアンロックバンドという存在であった、Arti E Mestieri の生の姿を音源と映像で楽しめるこの作品は実に貴重なものだと思います。関連リンク：
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