イタリアンプログフェス第3日で、Mauro Pagani と Area を遂に見た
イタリアンプログフェス
クラブチッタにて開催されているプログレ系イベントの一つ、イタリアンロックフェス。過去二回開催されていて、プログレファンにはたまらないイタリアンロックバンドのライブとその高額チケットで話題を呼んでいるフェスティバルであるけれども、その第三回が行われていて、その第三日に行ってきた。ちなみに、今回が最終楽章と銘打たれているのだけれども、このフェス自体が今回が最後ってことなのだろうか?
Mauro Pagani
第三日は、Mauro Pagani と Area。確か、私の記憶が定かであれば、どちらも過去来日の予定がありながらもキャンセルになった経緯があるはず。なので、遂に実現しましたねという感じ。で、まずは、Mauro Pagani。ドラマーとキーボーディストを従えての登場。私のイメージは、バイオリニストという要素が強かったので、終始バイオリン引き倒しという展開なのかなと思っていたのだが。
様々な側面
始まりは、その印象通りのスタート。トリオでのジャズロックな展開。そこから、今度はギターに持ち帰ると、雰囲気が少しずつ変化。PFMの曲やKing Crimson の Moon Child を演奏するなど、ロックテイストが強まる。かと思いきや、さらに雰囲気は変化して、フォークロアな雰囲気な地中海サウンドを柔らかなボーカルで歌い上げ、さらには、カンタトーレな美しいバラッドを歌い上げるという展開。演奏者としての印象よりも、渋い歌声にボーカリストとしての魅力が存分にあふれ出してくる。そこから、またPFMな楽曲へとなだれ込み、アンコール最後は、遂に、Le E Festa が始まると。これで、大盛り上がりのまま終了。プレイヤーとしての側面とボーカリストとしての側面の両面の Mauro Pagani の魅力を味わえるライブでした。
Area 登場
そして、Area 登場。冒頭いきなり、Paolo Tofani による、オリジナルなギターとハープが合体したような楽器と Mac や iPad を交えた不思議な音響世界が作り上げられて、私にとっては全くの予想外のスタートにいきなり面食らうという感じ。しばらくすると、メンバーが舞台に登場して、バンドとしての演奏が始まる。度肝
始めるやいなや、さらに度肝を抜かれる。とにかく、演奏がすさまじすぎる。Area というとどうしても Demetrio Stratos の存在が大きすぎて、彼無きバンドの姿は、どうなんだろうかと、ちょっと不安も感じていたのだけれども、そんな不安を持っていたことがばからしく感じるほどの悪感の演奏。もはや、拍子がどうとか、構成がどうとかそんなことを語ることは出来ないほどの混沌としながらも、整合の取れたすさまじい演奏が繰り広げられていく。とにかく、4人ともがアクロバティックともいえそうな演奏をしているので、誰に注目すればいいのかすらわからないほど。
衝撃
とにかく、衝撃的すぎるほどのすさまじい演奏。何がどうなっているのやらさっぱりわからない。それに加えて、冒頭の演奏もそうなんだけれども、テクノロジーを存分に投入していて、いろんな音色が楽器から紡ぎ出されてくる。ほぼ、凍り付くしかないという印象。合体
そんな衝撃の時間を過ごしているうちに、アンコールへ。そして、アンコールでは、最後に Mauro Pagani 再登場で、5人でのアンサンブルが始まる。Mauro Pagani が時々苦笑い気味に、どう展開するのか探っている感じもあったけれども、このメンツでの演奏までも楽しめたというのはうれしい誤算。満足
ということで、イタリアンロックの美しさを Mauro Pagani で感じることが出来て、そして、イタリアンロックのすさまじさを Area で感じることが出来たという非常に満足のいくライブ体験でございました。今後のイタリアンプログレフェスがどう展開するのかはわからないのですが、是非とも再びこのフェスが企画されることを期待しております。
関連リンク:
Officine Meccaniche Music, Mauro Pagani - Creuza de MaArea International Popular Group
ITALIAN PROGRESSIVE ROCK FESTIVAL / イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル
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